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平成23年 (2011年) 12月 6日

教育ちょっといい話 第122回

萩市立相島小学校 校長  古田 茂樹

子どもたちの歴史に感謝

今、私が勤務している相島小学校は全校児童6名。今後大幅に増える見込みはありませんが、コンスタントに新入生を迎えることはできるようです。中学校は、生徒がいないために4年間休校となっていましたが、ついに来年度(平成24年度)再開します。

同じ校舎の中には保育所も設置されており、これから数年後には3歳から15歳までの子どもたちが同居することになります。

私事ですが、採用以来、中学校の教員として勤務してきました。数年前、中等教育学校に2年間勤務し、高校生にあたる年代の生徒に授業をし、彼らの大いなる夢、喜び、悲しみ、周囲の期待、……等々に触れる機会をいただきました。中学生も高校生も大変です。

今、幼児や小学生に身近に接して感じていることは、保育所や小学校の先生方の大変さです。まだ人とのつきあい方も分からず、自分の思うがままの幼児。やっと「学ぶ」ということが分かってきて、文字や計算のイロハに触れる小学校下学年。自分というものを見つめはじめてくる上学年。保育所や小学校の先生方は、社会に通用する「人」の基礎をつくるために惜しむことなく努力しておられます。

普段、中学生や高校生を相手にしていると、それまでどのような歴史を経て育ってきたのかという点に目を向けることがほとんどありませんでした。今、そこに改めて気づかせていただいています。中高生になるまでにどれだけの教職員や保護者、地域のみなさんのサポートがあったのか、つい忘れてしまっていました。中学校や高等学校でも、子どもたちの成長の歴史とそれを支えてきた周囲の人々の努力に目を向け、感謝する気持ちが必要だと、今、強く感じています。

来年度、新たに中学校の先生方を迎えます。まず初めに先生方に伝えたいことの1つです。

 

(平成23年7月投稿)

 

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