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山口県立豊浦総合支援学校 校長 大筋 克徳
今年は雨の日が多い夏でしたが、7月の中旬、大雨の中を二人の卒業生が進路講話のために学校を訪れてくれました。2年前の卒業生のF君とT君です。本校には一昨年まで寄宿舎があり、二人は寄宿舎生でした。F君は今でも酸素吸入用のボンベをキャリーカートに載せて引っ張っていますが、とても社交的で話し上手です。一方のT君は人前でしゃべるのがとても苦手ですが、頑張ってとつとつと話をしてくれました。自分自身の体験をもとに、在学中に身に付けておいたほうがよいと思うこと、社会人になったら気を付けなければならないことなどについて話をしてもらいました。自分はしなかったけれどやはり勉強はしておいた方がよいとか、働き始めたら健康管理が大切など、分かりやすくユーモアを交えて話をしてくれました。1時間を超える講話でしたが、生徒たちが注意をそらさず熱心に聞き入っていたところを見ても、卒業生からのメッセージは、生徒の心に強く訴えるものがあると感じたところです。自分も先輩のようになりたいというあこがれの気持ちが、生徒の表情からひしひしと感じられました。二人の卒業生は生徒に具体的な夢や目標を与えてくれたと思います。今後も、卒業生による進路講話を是非続けていきたいと思います。
校長として児童生徒の前で話をする機会は多くありますが、一人ひとりの心に届く話ができるように、これからも自分自身を磨いていきたいと思ったところです。
(平成26年11月投稿)
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