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平成27年 (2015年) 1月 23日

教育ちょっといい話 第152回

田布施町立田布施中学校 校長 厚東 和彦

「いただきます」「ごちそうさま」で広がる地域とのつながり

本校の敷地内に給食センターがあることや、「検食」という校長の役割のおかげで、私は、学校の中で一番早く、しかもできたてで熱々の給食を毎日おいしくいただける幸せを感じています。

田布施町は、学校給食における地場産食材使用率が県内で最も高い町です。栄養教諭や栄養士が、町内の生産者に働きかけて食材の提供を受け、調理員と一緒においしい給食を作っており、学校給食を通じて地域とのつながりが深まっています。

また、家庭科の授業では、地域の食生活改善推進員の皆さんと教員が一緒に調理実習の指導に取り組んでいます。

生徒の中には、器用に包丁を使って魚を三枚におろす者もいれば、危なっかしい手つきながら必死で調理に取り組む者もいます。食生活改善推進員の皆さんは、生徒が困ったときに必要なことを、笑顔で丁寧に教えてくださいます。

1年生のあるクラスに招待され、食生活改善推進員の皆さんの指導のもと、生徒が自分たちで作った食事をいただく機会がありました。生徒が話す楽しかったことや苦労したことを、食事をしながら笑顔で聞いておられる食生活改善推進員の皆さんの姿が、おいしいメニューを一段と味のあるものに変えてくれました。

お帰りの際、感謝の気持ちを伝えると、「こちらこそありがとうございます。生徒の皆さんから元気をもらっていますから。」という返事が返ってきます。生徒の食の自立という目標に向けたこの取組でも、地域とのつながりが深まっています。

「地域との連携」とよく言われます。地域のみなさんとベクトルを合わせることで地域の力が学校教育の支えになるだけでなく、連携することが、地域を元気にすることにもつながるのだと感じるようになりました。

来年度コミュニティ・スクールとして新たなスタートを切る田布施中学校が、地域とのつながりを大切にしながら、町の活性化をめざし、町の将来を担う生徒の育成に尽力していかなければならないと感じています。

(平成27年1月投稿)

 

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