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平成23年 (2011年) 10月 6日

教育ちょっといい話 第119回

長門市立俵山小学校 校長  田中 隆司

花がら摘み

2万5千本のシャクナゲ。それぞれの木に約100個の花が咲き、その花がらの数は、およそ250万個!「俵山しゃくなげ園」で5月28日(土曜日)に花がら摘み交流がありました。当日は、朝から雨。それでも、ボランティアとして市内外の方々が約70名集まりました。俵山小学校からも、家族と一緒に参加した児童と職員が参加しました。

私にとっては、初めての花がら摘み体験です。俵山小学校の「しゃくなげ園」でもお世話になっている方から花がらの摘み方についてご指導を受け、早速摘みはじめました。

今年咲いた花の茎を新芽が出ている方とは逆に折って丁寧に取り除きます。はじめは、慎重に作業をしていましたが、慣れてくると、新芽も一緒に摘み取ってしまうことがありました。また、斜面での作業で、いつの間にか崖の縁まで来ていて、後一歩であわや転落か……といった状況もありました。

10時過ぎに始まった作業ですが、あっという間にお昼になりました。250万個の花がらのうち、私が摘んだのは、ほんのわずかです。それでも摘み終わったシャクナゲの木を見ると愛着が湧き、私が摘んだこの木に、翌年きれいな花が咲くかどうか心配で、是非見に来たいと思いました。

よく言われることですが、植物を育てることと、子どもを育てることは、似ています。手間をかけ(手をかけ・声をかけ)、花芽を摘まないように(意欲を失わせないように)草を抜き(教え・諭す)肥料を施す(おいしい食事と子どもに寄り添ったことばで身体と心を成長させる)こと……花がら摘みをしながら、子育てを考えた1日でした。

追記

作業が終わり、おいしい猪汁とおにぎりをいただきました。車で帰宅する途中の信号待ちで、右足のふくらはぎが、突然攣(つ)りました。日頃の運動不足を痛感しました。

(平成23年6月投稿)

 

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