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平成29年 (2017年) 11月 21日

教育ちょっといい話 第175回

周南市立菊川中学校 校長 山中 順子  

「あいさつは心をつなぐ第一歩」に始まり・・・さりげなく受け継がれていること

4月から周南市立菊川中学校に赴任しました。とても温かい人・地域に支えられ過ごしています。

生徒たちも真面目で少し内気ですが「瞳が澄んだ」生徒に心が洗われます。

しかし、ここでの中学校3年間を過ごした後は、だんだんと広い世界に出て行かなくてはいけません。「気は優しくても芯のある生徒」に育てたいと思っています。

今日は2つの心温まるエピソードを紹介したいと思います。

1つめは、題にも書きましたあいさつ標語です。この取組は、幼・保・小・中学校の保護者から始まり、毎年冷蔵庫等にさりげなく貼れる大きさのポスターを作り菊川地区全家庭に配布するものです。もう34年も続いているそうです。そんなことがこの地区にはたくさん当たり前に続いています。このような取組が続いているということが大切なことなのだなと改めてこの学校に来て感じています。現在では、そのポスターのイラストを児童生徒が毎年交代で書いています。今年は、どんなところに貼られているでしょうか。

2つめは、職場体験でのエピソードです。30以上の事業所に20年近く2年生がお世話になっています。ある保育園に御挨拶に伺ったとき、こんな話をお聞きすることができました。お世話になった生徒が幼児の頃、偶然、今おられる2名の先生が担任をされたそうです。「どんなに成長しただろうかと思っていたら、この保育園に偶然職場体験に来てくれ、本当にうれしかった。そして、彼女は、笑顔がすてきで子どものことが大好きな中学生に成長していた。」と話してくださいました。さらに、将来の夢は、保育士と言ってくれたそうです。どんな風に成長するかわからないけれど、目の前の園児たちにこれからも深い愛情を注ぎたいとお話ししてくださいました。

これからもこの地域でさりげなく続けられていることに感謝をし、大切にしながらよりよい学校を創っていきたいと思います。

 

 

 

 

(平成29年10月投稿)

 

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