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平成22年 (2010年) 12月 24日

教育ちょっといい話 第106回

防府市立西浦小学校 校長 山本 孝志

 

清掃の時間が終わったらジャージを着て昇降口へ。今日も1年生の下校の引率です。1年生数名を保護者やみまもり隊の方へ送る役です。

1年生は実によく話します。家に着くまでしゃべり通しです。家で作っている果物のこと、家での過ごし方、もちろんゲームの話もです。1年生からみると背の高い私を見上げながら目を輝かせて一生懸命話します。そして、しゃべり終わったときの安堵の顔。

時には、私の住んでいるところや好きな食べ物を尋ねたり、質問攻めの時もあります。今日は、どんな話が飛び出すのだろうかと、私にとって下校引率は毎日の楽しみの一つです。

昨日のこと、畑にいちごの苗が植えてありました。私は子どもたちに「あれは何の苗かな」と尋ねました。子どもたちは「いちご」と即座に答えました。家で作っていたのです。今は緑色だけどじきに真っ赤で甘いいちごになることは実体験で知っていました。

そうこうしているうちに、一人減り、二人減り、いよいよ最後の子どもの家です。小さな体で約30分間、毎日歩いてくる姿を想像すると、子どもたちのたくましさが伝わってくるとともに、子どものために十分な教育が提供できているのか、自問自答・・・・。

初心に返り、新たな気持ちで子どもたちを見つめ、一人ひとりの夢の実現のために組織をあげて努力したいと思いました。

明日も、子どもたちと新しい発見をしながら幸せな時間を過ごしたいと思います。(平成22年7月投稿)

 

 

 

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