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山口県立新南陽高等学校 校長 須藤 恒史
平成27年、2015年が始まりました。毎年感じることですが、正月を迎え、家族で新年の挨拶をし、お雑煮やおせちを食べ、初詣などの正月行事を行うと、気持ちが何となく穏やかになり、心を入れ替えることができるような気がします。このような年中行事や文化が生活に根付いている国に住んでいることを、幸せに思います。
さて、本校では、3学期の始業式の午後、「カルタ・凧揚げ大会」を実施しています。昭和55年の開校以来欠かさず受け継がれてきた伝統行事で、特に凧揚げは全国的にも珍しく、毎年テレビなどでも大きく取り上げられる、山口県の新春の空を彩る恒例行事ともなっています。
歴史的には、カルタは16世紀後半から、凧揚げは平安時代から行われていたようです。一般に広まったのは江戸時代で、その後は、子どもたちの正月遊びの中心となり、一昔前まで多くの家庭で行われていたことは御承知のとおりです。
凧作りは、「日本の凧の会」の方々に御指導いただきながら、各クラス毎に「大凧」と「連凧」を製作し、デザイン部門と飛行部門で審査を行います。今年は、糸目の位置に改良を加えるなどした結果、本校に長く勤務する先生から「これまでになく見事に揚がった。」との言葉も出た程の出来映えで、生徒も満足した表情を見せていました。
各クラスで協力して作り上げた大凧と、一つにつながった連凧を揚げることで、クラスの団結力が更に強くなる機会となってほしいと思いました。また、大凧の絆と連凧のつながりが、卒業後も末長く続くことを願っているところです。
(平成27年1月投稿)
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