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平成30年 (2018年) 10月 15日

教育ちょっといい話 第178回

山口県立小野田高等学校 校長 土井 浩

君は母校にどのような貢献ができるか

 

Ask not what your country can do for you, ask what you can do for your country.

1961年、アメリカに若干43歳の若き大統領が誕生しました。J.F.ケネディ。圧政や貧困、差別や戦争等をなくし、すべての国民が自由で幸福になれる理想社会を創らんとする彼の意欲と行動力は、老若男女や人種を越えて多くのアメリカ人の心をとらえたのでした。

その彼が、大統領に就任した際に、国民に訴えたのが上記の演説でした。訳して「祖国があなたに何をしてくれるかではなく、あなたが祖国に何ができるかを問いなさい。」国民にとって、利益や権利は大切。しかし、国民も社会に果たすべき責務があるのではないか。ケネディ大統領はより良い社会を築きあげるために、あえて国民に、利益よりも貢献を、権利よりも義務を求めたのでした。

ひるがえって、君たちはどうでしょうか。当然のことながら、君たちは充実した実りある学校生活を享受する権利があります。しかし、自らは行動せず、「学校や先生、友人が何もしてくれない」などと、言い訳をしたり、責任転嫁をしたりすることはないでしょうか。

学校はいわば社会の縮図です。社会生活を送るためには、ルール(校則)を守ることは当然です。それとともに社会に貢献することも大切です。困っている仲間を支え助けてあげること、クラスや部活動、学校行事、ボランティア活動などに積極的に参加・協力することなど、君たちが学校に貢献できることは数多くあります。そうした活動をとおして、君たちは、自分が社会にとって必要な人間であるという自信や自分が社会の役にたっているという自己有用感を獲得し、将来のより良い人生を築く上での「確かな力」を培うことができるのです。

それゆえ、私は、声を大にして君たちに訴えます。

Ask not what your school can do for you, ask what you can do for your school.

 

 

(平成30年10月投稿)

 

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