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平成21年 (2009年) 7月 23日

教育ちょっといい話 第38回

岩国市立柱島中学校 校長 河野 智晴

「自然や人に感謝して」

 

島の学校に赴任して8か月が経ちました。

全校生徒わずか2名という小さな学校ですが、毎日楽しく過ごしています。

島の生活はスローライフそのもの。食事は、地元の魚や野菜を旬の時季にいただく。物が壊れたら自分で直す。水不足にならないように節水に努める。・・・このような生活に、初めのうちは少し不安もありましたが、思ったより早く慣れました。そして慣れてみると、これが自分にぴったり合ったライフスタイルだと実感するようになりました。自然の恵みに感謝し、与えられた物を大切に使う。今まで忘れていた大切なことを、島の生活を通して思い出すことができました。

道で出会う島のみなさんと話していると、人と人とのつながりの温かさを感じます。

夜勤務を終え、住宅に帰る途中空を見上げると、そこに広がるのは満天の星。街の光のない所で見ると、見慣れたはずの星座の形を見失うほどたくさんの星が輝いています。はるか彼方からの光を見ていると、広大な宇宙の中に生かされていることを実感します。

世の中はどんどん便利になっていきます。それはそれで有り難いことなのですが、自然や周りの人に対する感謝の気持ちを大切にしてこそ本当に豊かな生活を送ることができるのではないかと感じるこの頃です。

 

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