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平成22年 (2010年) 2月 24日

教育ちょっといい話 第61回

防府市立野島小中学校 校長 伊藤 大二

 「茜島シーサイドスクール」

 

防府市立野島小中学校は、防府市三田尻港の沖合約15kmの瀬戸内海国立公園に浮かぶ野島(面積0.73平方キロ、周囲3.4km、人口約150人)にある学校で小学校3名、中学校5名の小中併設の小さな学校です。防府市出身の作家伊集院静氏の著書「機関車先生」の舞台「葉名島」のモデルになった島で、1年を通して釣り客や夏の海水浴、キャンプに訪れる人々でにぎわっています。また野島は別名「茜島」とも呼ばれ、昔つつじが島全体を覆い、沖を航行する船から島全体が茜色に染まっていたと言い伝えられています。

この野島小中学校の大きな特色は「茜島シーサイドスクール」事業です。これは、防府市内の小・中学校在籍の児童・生徒を対象として「豊かな自然環境・心温まる教育風土に恵まれた野島小・中学校に通学することで、児童・生徒の心身の成長を図ると共に、心豊かに生きる力を培うこと」を目的として防府市教育委員会が平成13年度より実施している事業で、今年度で9年目を迎えました。これまでに通算56名の転入児童・生徒を受け入れてきました。子どもたちは通常の学習と同時に、豊かな自然に恵まれた環境の中で、シーカヤック、無人島探検、魚釣り、海浜活動、伝統の野島太鼓や野島盆口説き等、多くの体験活動を通して心身の成長や豊かな心を育んでいます。

また、この事業を支援するために地域の方々を中心に「茜島シーサイドスクール事業を支援する会」が設立され、体験活動での人的物的支援、連絡船欠航時の宿泊の受け入れ等多くのご支援をいただいています。

ストレスや課題を抱える子どもが増加している現代社会において、本校は豊かな自然の中で多くの体験活動を通して「豊かな人間性とたくましい実践力を身に付けた心身ともに健康な子どもを育てる」という教育目標に向かって努力していきたいと思います。(平成21年7月投稿)

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