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上関町立上関中学校 校長 沖野 義次
私は、この4月、新任校長として上関中学校に着任しました。着任して、初めてのあいさつが入学式の式辞でした。私の人生観と子どもたちへの願いを託して、全校生徒・全教職員をイメージしながら、次のようなあいさつをしました。若輩者ですが、前略・後略で、ご紹介させていただきます。
まず一つ目は、「やる気」ということです。
物事を実践するとき、まず「やる気」がなければ物事は始まりません。おそらく、みなさんは、三月に小学校を卒業してから、今日の入学式を迎えるまでに、自分の目標や志を立てたことだと思います。人は、人生の節目、節目で心を新たにするものです。
私は、ある場所でこんな言葉を目にしました。「やる気をもてば、心が変わる。心が変われば、態度が変わる。態度が変われば、行動が変わる。行動が変われば、習慣が変わる。習慣が変われば、性格が変わる。性格が変われば、運命が変わる。運命が変われば、人生が変わる。」(君原健二さん)この言葉を目にしたとき、「うん、その通りだ。」と、思ったのです。
つまり、「やる気をもてば、学習や運動だけでなく、みなさんの人生が変わる。」ということなのです。
二つ目は、その「やる気」を基にして、「かかわり合う・伝え合う」ということです。
上関町の小中学校は、町を上げて「小中一貫教育」に取り組んでいます。友だち同士のかかわり合いに止まらず、上級生や下級生とのかかわり合い、家族や地域の方とのかかわり合いは、みなさんが、これからの人生を生きていく上で、とても大切なことなのです。
自分の考えなどを、人に伝えることは難しいことですが、人とかかわり、生きていく中で、お互いの思いや考えを分かり、そして、認め合い、よりよい人間関係をつくりあげていくことで、友だちや上級生・下級生、家族・地域を大切にし、自分のふるさとに愛着や誇りが持てる人になって欲しいと思うのです。
三つ目は、みなさんが、今まで又は今から培っていく自分の考えや行動を、時には、「振り返る」ということです。
自分の目標・志をもって、実践していくことは、大切であるし、すばらしいことなのです。その実践や生き方をより確かなものにするためには、やはり、振り返りが必要なのです。「ここは自信を持ってすすめていこう。ここは、このように変えた方がよい。」など、自分を振り返ることにより、軌道を修正しながら、広い意味で確かな目標・志へと進歩・発展させていってほしいのです。
以上のような話をしました。今年は、「吉田松陰 生誕 150周年」です。私の好きな句に、「至誠にして 動かざる者は 未だ 此れ あらざるなり」があります。この句に恥じないように、教育の推進に努めていきたいと思います。(平成21年7月投稿)
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