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平成22年 (2010年) 4月 8日

教育ちょっといい話 第68回

美祢市立豊田前中学校 校長 堀本 宏

 

 

中間テストが近づいてきています。皆さんはきっと計画的にテスト勉強に取り組んでいることと思います。ところで皆さんは勉強することの意義を考えたことがありますか。何のために勉強するのかと聞いたら多くの人がテストでいい点を取るためとか、希望する高校へ入るためとか答えるのではないでしょうか。中にはゲームを買ってもらうためと答える人がいるかも知れません。もちろんいい成績を取るために勉強することが必ずしも間違いとは言いません。

私は勉強することの意義をもう少し広い視野で考えることが必要だと思います。勉強の本当の目的は将来をより良く生きるための必要な力を身に付けることです。将来をより良く生きていくのに必要な力とはどんな力でしょうか。一つは「集中力」だと思います。そして「忍耐力・根気力」「思考力」です。これらの力を身に付けることができれば将来、どんな仕事をしても自分のものにすることができ、その仕事で活躍できる基礎をつくることができます。しっかり勉強することで人間性をより高め、将来の自分の生き方の選択肢を増やすことができるのです。テスト勉強は大変だと思いますが、決してあきらめたり投げ出したりすることなく精一杯努力してください。

明治維新に大きな影響を与えた萩出身の思想家、吉田松陰先生は「学は人たる所以を学ぶなり」と言われてます。勉強は、人間とは何か、いかに生きるべきかを学ぶことだと言っておられます。目先の点数だけに一喜一憂するのでなく、本当に自分のためになる勉強を続けてほしいと思います。(平成21年7月投稿)

 

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