背景色を変更する
文字サイズを変更する

ここから本文

トピックパス
トップページ > 先生のページ > 教育ちょっといい話 > 現在地

平成22年 (2010年) 4月 8日

教育ちょっといい話 第69回

光市立束荷小学校 校長 山下 喜久代

 ちょっといい話

 

夏休み恒例のサマースクール。34人の全校児童ほとんどが参加し、夏休みと言っても校舎内には子どもたちの元気な声が響き、いつもの学校と変わらない風景です。子どもたちは、国語と算数の学習の後、自分が選んだ「草木染め」「パソコン」「クッキング」の3つのコースに分かれて活動していました。

突然下から「『日食』が見られるよ。」の声が聞こえました。その声を聞くやいなや、みんな運動場に飛び出して行きました。どの子も遮光板を目に当て空を見上げます。「見えた。」「すごーい。」子どもたちは、月のように欠けた太陽に興奮気味です。「校長先生も見て見て。」と、遮光板を渡してくれる子もいます。皆既日食とはいきませんでしたが、私もきれいな部分日食を子どもたちと見ることができ感激しました。

「世紀の天体ショー」が終わった後は、「クッキング」グループが作ったカレーライスとサラダを参加した児童全員で試食しました。材料の野菜は、学校の畑で作ったじゃがいもやたまねぎ、きゅうりなどです。「給食のカレーよりおいしい。」という声も聞かれ、おかわりする子もいました。

束荷小学校に着任して4ヶ月。今年度から完全複式学級となりましたが、大規模校ではできない、少人数ならではの活動がいっぱいできます。こうしたサマースクールもその一つです。束荷地区は、初代内閣総理大臣伊藤博文公の生誕地です。校長室には、故郷のために私費を投じて学校建設を支援した伊藤公を讃えようと、肖像画とその功績を記した書が掲げてあります。今年は、ちょうど伊藤公の没後百年の節目の年にあたり、本校でも伊藤公について学ぶ機会を設け、人柄や業績等を伝えていければと思います。そして何よりも、子どもたちの心に、伊藤公のような故郷を大切に思い故郷を誇りに思う気持ちを育んでいきたいと考えています。(平成21年7月投稿)

 

一覧に戻る

ページトップ