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山口市立島地小学校 校長 鎌田 孝生
新しいことをやるには苦労はつきものと言われます。
島地小学校は、少人数ですが、みんな仲よしで元気に過ごしています。ただ、たくさんの人数の中でいろいろな友達を知り、切磋琢磨し、新しい価値を発見して成長していくことができたらいいのにと思うこともあります。
そこで、交流学習という新しい取組にチャレンジすることにしました。小さな学校がたくさんある徳地地区の5校の同級生(同学年)が集合して、交流を行おうというのです。
しかし、いざ計画を立ててみると苦労しそうな材料がいろいろ出てきました。○打ち合わせの会をもつことができない。○子ども同士仲よく活動ができるだろうか。○どんな交流の内容が考えられるのか。○会場はどうするのか、給食はどうするのか、移動はどうするのか。○どんな準備をすればいいのか。
ところが、実際に行ってみると、そんな不安はどこへやら。
最初に名刺交換を行ったおかげで、緊張をほぐすことができました。体育ではソフトバレーボール、音楽ではリズム遊びやリコーダー演奏などでいっしょになって活動をしました。めあてを決めて協力して行う学習ですっかりうちとけ、子どもたちの学校間の壁はなくなりました。算数では、発表の仕方や友達の意見に対しての反応など、子どもが他の学校の子どもの授業態度を見て刺激を受けました。「たくさん発表するね」「自分からどんどん手を挙げるね」「大きな声だね」などです。昼休みには、サッカー・ドッジボール・遊具遊びと思い思いの遊びで新しい友達をつくりました。
新しい取組に苦労は多かったものの、子ども同士が刺激し合い、うちとけ仲よくなるという目標を達成することができました。
各学校に帰るためのバスの中で子どもたちは大きく手を振っています。「さようなら」「また、会おうね」
(平成21年8月投稿)
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