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平成22年 (2010年) 5月 6日

教育ちょっといい話 第76回

山陽小野田市立高泊小学校 校長 大迫 敦子

 「ラジオから聞こえてきたものは」

 

「この春3月に岩国市立玖珂中学校を退職された校長先生です」と、出勤時に運転しながら聞いているラジオから聞こえてきました。新米校長となって間もない4月頃のことだったと思います。

その内容は、3月末にあった教職員の離任式の後、生徒たちに「校長先生来てください」と呼ばれて行った体育館で、校長先生の卒業式が行われたというものでした。そういうことが行われるという情報は校長先生には知らされてなく、全くのサプライズで感動されたとのことでした。

この方は、私が玖珂小学校の教頭時代に大変お世話になった玖珂中学校の校長先生です。中学校区に2小学校だったので、小中連携もしやすくて積極的に実践でき、事務の共同実施等もあって、中学校へは度々お邪魔をしていました。リーダーシップを遺憾なく発揮され、先を読みながらいつも熱い思いを語ってくださり、バイタリティあふれる活動をされていた校長先生を私は尊敬していました。

その校長先生の声をラジオを通して久しぶりに聞き、卒業式をしてもらわれたことを知って目頭が熱くなりました。「ご退職おめでとうございます。お世話になりました。本当にお疲れ様でございました」「そうだ。校長先生にハガキでも出そう」と心の中でつぶやきながら車を走らせ続けたのでした。

こんな校長になりたいな、ならなければいけないと、朝から身の引き締まる思いとともに清々しい気分で学校に到着したのです。(平成21年8月投稿)

 

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