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防府市立勝間小学校 校長 赤星 和之
5月の中旬の頃のお話です。朝、私が校門の前に立って交通指導をしていたら、5年生の女の子が私のところへやってきて、「校長先生、昨日はオレンジありがとうございました」と言って頭をぺこりと下げて通り過ぎていきました。私は、何のことかよく分からないまま「どういたしまして」と返事をしてしまいました。後で、このことが気になったので職員室で話したら、前日、私が出張でいなかったので、給食についたオレンジを5年生に食べてもらおうと持って行ったとのこと。私の給食に付いたオレンジが余ったので、ただ持って行っただけだったのに、次の日にそれを忘れずにお礼が言えた5年生に、ちょっとうれしくなりました。
何かもらったらお礼を言う。これはごくごく当たり前の話だと思うのですが、近年このような些細なことでお礼を言える児童が少なくなっていることは事実です。きちんとお礼が言えた児童もすばらしいと思いますが、それをきちんと指導した担任もすばらしいと思いました。(平成21年8月投稿)
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