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平成22年 (2010年) 5月 15日

教育ちょっといい話 第81回

周南市立三丘小学校 校長 平野 明子

 出会いが成長の種になっていることの幸せ

 

新任校長として三丘小に赴任して半年、既に多くの出会いがあり多くを学んでいます。

本地区には、糸あやつり人形芝居が民俗芸能として「三丘三和会」によって伝承され、本校もその指導を受けながら5年生が糸あやつり人形浄瑠璃に取り組んでいます。

その三和会の中に有馬 亘さんという方がおられます。有馬さんは、毎朝、学校前の通学路に立ってくださっており、安全な登校のために尽力されている方でもあります。

その有馬さんから人生観、人生に対する信念について聞ける機会がありました。強く心を動かされたので、ぜひここで御紹介をと思い、御本人に御了解いただきました。

有馬さんは、会社に勤めておられた時、その一年間の目標を一語で示して規範とされたというのです。最初の年は、「動」という一文字から始められました。

「動」…とにかく動く、計画を行動に移すこと

次の年の「向」から「自」…と続いていくことになります。

「向」…向かう方向が正しいかどうかを見極めること

「自」…率先垂範である。人を動かすには自ら動くこと

「考」…十分考えた上での行動であるかどうか

「進」…方向、率先、熟慮、あとは突き進むのみ

「貫」…信念を貫くこと、終始一貫して行動すること

このようにして、毎年、一語ずつ目標にしてきた言葉を連ねてみると一連の言葉になっていたことに自分でもびっくりされたと言われました。

「動く向きは自ら考え進み貫け」

このことは、学校経営にも通じると思い色紙に書いていただきました。校長室の壁に掛け自問自答する際の手だてとしています。

有馬さんとの出会いをはじめ、「縁を大切にしたい」と強く思いました。「何か困ったことがあれば何でも言ってください。力になります」と言ってくださる方の多い三丘での御縁を大切にし、それに甘えることなくできる限りの努力をしたいと思っています。

(平成21年9月投稿)

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