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平成22年 (2010年) 5月 31日

教育ちょっといい話 第83回

山口市立阿東中学校 校長 古江 稔

 

 

「新任の校長ですから迷惑をかけます。協力・提言をお願いします」と切り出し、生徒のことを最優先に考え、次に先生方のことを考えた学校運営をしていきたいと年度当初の職員会議で伝え、古江丸が船出しました。

阿東中学校を一人ひとりの生徒が一人前の人間に成長するための学びの場にしたいという考えから、「人間道場の場としての学校創り」を目標に据え、達成へのキーワードとして、「コミュニケーション」と「鍛錬」の二つを掲げました。教職員には、生徒とのコミュニケーション、教職員相互のコミュニケーション、家庭・地域とのコミュニケーションの充実と、生徒が知らないことはきちんと教え、その教えたことを様々な体験を通して鍛えてほしいと指示しました。

そして、教職員には月に最低1回、生徒には学期に最低1回、校長室へ来るようにお願いしました。自分が職員室に出向いて話すこともできますが、周りが気になってはと考え、生徒の生の声が聞きたいと思ったからです。教職員とは、信条や信念、人権や特別支援、環境や研修、果ては、健康に関する話などを熱く語り合う一学期の校長室でした。生徒からは、趣味や将来の夢、友人や先生のことなどが、飾らない言葉で聞くことができました。77名中53名の生徒が来てくれました。二学期こそ全員の来室をめざします。

七月になって、来年度の特別支援学級入級に不安を抱える御両親が来校されましたが、本校の取組や考え方を説明させていただき、安心して帰られました。その翌日、現在本校2年生の姉が校長室を訪ねてきて、「妹のことをよろしくお願いします」とのこと。思わず「任せときなさい」と応えました。私の思いを外部に伝える手段として、「校長つれづれ記」を一学期で7回発行しましたが、その効果もあるのかなと思う日々です。

(平成21年8月投稿)

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