教育ちょっといい話　第15回

レジの女性に温かさもらう

先日、入院中の高齢の父を見舞った時の出来事です。私は父が寝たままでお茶が飲めるように、曲がるストローを求めて近くのコンビニに行きました。ストローがたくさん入った商品をレジに持っていくと、レジの女性は「２０６円です」と告げました。

私が代金を取り出していると、女性はその商品をレジ袋に入れながら「たくさん必要なのですか？」と尋ねました。そしてカウンターの下から、包装されたサービス用の曲がるストローを取り出しました。どうやら「少しなら差し上げますよ」と言う意味らしいのです。

「少しだけです」と答えると、女性は一度レジ袋に入れた商品を取り出して、代わりにサービス用のストローを１０本くらい入れて、私に渡してくれました。戸惑っている私に、女性は「次の機会に利用してください」と言われました。この突然の好意に、私は素直に「ありがとうございます」とお礼を言いました。

レジの女性に、私はストローと共にたくさんの温かいものをもらいました。そして、私もこのような場面で、さらりとさわやかにあたたかい言動がとれる人間になりたいと思いました。

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