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山口県ひとづくり財団常務理事兼県民学習部長 沖浦 初孝
12月21日、第16回全国中学校駅伝大会が、ここセミナーパーク・クロスカントリーコースで行われた。あいにくの雨模様、選手たちはウオームアップを重ね、今か今かとスタートを待っていた。号砲一発、1区の選手が水しぶきを上げながら一斉に飛び出して行った。
女子部の大和中学校には、地元であり昨年に引き続いての出場で大きな期待を寄せていた。大和中は1区で3位と好スタートを切ると、2区、3区では選手が頑張り上位につけ4区につないで行った。4区では区間賞を取る力走でトップに立ち、最終区の5区では、強烈な追い上げをものともせずに堅実な走りで2位に16秒の差をつけてのゴールであった。本部席で応援していた私は興奮し思わず、「やったー」と大声で叫んでしまった。表彰式で見た選手たちのあどけない顔に、何処にこれだけの秘めた力があるのか不思議でならなかった。
翌日の新聞に選手のインタビューが載っていた。「今回の結果に浮かれることなく上を目指したい」と、謙虚であり頼もしく感じた。目標を高く掲げ地道な努力の後には結果が付いてくると信じたい。柔道家、阿武教子選手がオリンピックで金メダルを獲った時に言った言葉「努力は人を裏切らない」が思い出される。
大和中の選手の皆さんは、休むことなくV2に向けてスタートしたと思うが、さらに3年後の山口国体では主力となって頑張って欲しいと願っている。昨今、暗い、重たい、寂しいニュースが多い中、久しぶりに明るいニュースであり、山口県の「勢い」を感じることができた。選手の皆さんありがとう。
平成20年12月23日 記
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