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平成21年 (2009年) 3月 25日

教育ちょっといい話 第23回

岩国市立天尾小学校 校長 吉田信子

授業記録を手にして

 

ひとつのことば

 

ひとつのことばで けんかして

ひとつのことばで なかなおり

ひとつのことばで 頭が下がり

ひとつのことばで 心が痛む

ひとつのことばで 楽しく笑い

ひとつのことばで 泣かされる

 

ひとつのことばは それぞれに

ひとつの心をもっている

 

きれいなことばは きれいな心

やさしいことばは やさしい心

ひとつのことばを 大切に

ひとつのことばを 美しく           北原白秋の詩

 

 

ことばひとつで、また言い方ひとつで、人の気持ちは随分変わるものだと思うことはよくあります。

 

本校の子どもたちは、感心なことに「ありがとう」ということばと「はい」という返事がとてもよくできます。きっとこれまで先生方が温かく指導されてきたからでしょう。これからもこれらのことばを大切にしてほしいと思っています。

 

ことばはキャッチボールのようなものですから、強いことばを投げつければ強く投げ返されます。やさしく正面で受け取れるようなボールを投げれば、やさしいボールが返ってきます。そのように、時には自分のことばを振り返ってみることが大切でしょう。

 

白秋のこの詩のようにことばを大切に、また美しいことばを話すことができれば、人と人とのかかわりはどんなに温かいものになるでしょうか。子どもたちにも(もちろん自分自身にも言い聞かせながら)ことばを大切にとお話ししました。

 

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