自分が初めて複式で授業を進めるにあたって、最初に戸惑ったのが2つの学年の授業をどのように進めていけばよいだろうかということだった。学年が違うのだから、当然学習内容も児童も違うのに体は1つ・・・。そこから周りの先生方にどのように授業していけばよいのか伺い、具体的な「わたり」とか「ずらし」というものについて教えていただいた。
1年目は試行錯誤というか四苦八苦しながら目の前の授業一つひとつで精一杯の状態だった。そして、学校の様子や児童の様子が分ってきた2年目から、「単元を見通してずらしを考えたり、わたったりしなくてはいけないのでは」とか、「教師が直接指導していない間接指導を充実させなくては」といったことを考えるようになってきた。また、児童の実態から生き生きと取り組むこと、思いをつなげあえることを目標とした。
そのために、思いをつなぎあうためのステッ自分が初めて複式で授業を進めるにあたって、最初に戸惑ったのが2つの学年の授業をどのように進めていけばよいだろうかということだった。学年が違うのだから、当然学習内容も児童も違うのに体は1つ・・・。
そこから周りの先生方にどのように授業していけばよいのか伺い、具体的な「わたり」とか「ずらし」というものについて教えていただいた。1年目は試行錯誤というか四苦八苦しながら目の前の授業一つひとつで精一杯の状態だった。そして、学校の様子や児童の様子が分ってきた2年目から、「単元を見通してずらしを考えたり、わたったりしなくてはいけないのでは」とか、「教師が直接指導していない間接指導を充実させなくては」といったことを考えるようになってきた。
また、児童の実態から生き生きと取り組むこと、思いをつなげあえることを目標とした。そのために、思いをつなぎあうためのステップとして、まずは学習の進め方などの学び方を身につけることに重点を置き、自分の考えをしっかりと持てるようになることを目指した。を目指した。

学習に向かうまでの準備や姿勢などについて低学年の時から1つずつ確実に押さえていくことが必要だと感じた。
まず、この学習規律をしっかりと身に付けておくことで学習に集中できる内的環境を整えていくことができ、スムーズに学習を展開することができる。また、身に付くまでに掲示するなどしておくのも効果的である。
(例えば)・授業前に準備するものやどこに置くのか、座り方や本や鉛筆の持ち方
・声の大きさの使い分け・話し方(話型)聞き方 (学年に応じた内容)など
自分たちで学習に主体的に取り組む児童の育成を目指し、学習の進め方を一人ひとりが自分のものとすることから始めようとリーダー学習に取り組むことにした。
リーダー学習で学習を進めていくことは、複式指導の間接指導時などでも子どもの力を伸ばし、効果的に進めていくことができる。
低学年(リーダー学習導入期)において、下記のような順で取り組んできた。
@ リーダー学習の進め方で教師が行う。
A 単学年指導で進められるときに、教師の指導のもと、児童がリーダー学習を進める。
B 学習の手順を示したカードをもとに、児童がリーダー学習を進める。
@の期間は長い。問題を解くときなどの手順をパターン化しておくことで学習への取り組みがスムーズになる。例えば、「分っていることは何ですか?青で線を引こう。
分らないことは何ですか?赤で線を引こう。問題を絵や図でかいてみよう。など決まったパターンで進め、手順を覚えられるようにする。」また、そのときに子ども達の目に入るところに大まかな手順を書いたものを示し、確認できるようにすることも大切である。

Aの段階では、課題をつかむ→一人学び→つなぎあう→習熟などの学習展開を意識した進め方をカードに簡単に示し、教師と共に進めていった。最初の段階では、かなり詳しい授業の流れを示して行うようにした。
また、そのカードはリーダーだけでなく、全員に配布することで自分がリーダーとなるときに備えて全体で確認しながら行うようにしていた。そうすることで、子ども達
自身で流れを確認しあい、リーダーをフォローするなど子ども達自身で進めていこうとする姿もみられるようになった。
Bの段階では、1時間ごとにどのような学習の流れで進めていくのか、またリーダーの発言などを実態に応じてカードに示し、児童の手で進めていくようにした。最初は進め方や発言など詳しくないとなかなか難しいが、長すぎてもリーダーが困ってしまうので、内容の精選が必要で今後も自分自身工夫し続けなくてはならないところだ。
しかし、児童も徐々にリーダーに慣れてくるので、助けられた部分も多かったように思う。常に実態に応じて変えていくこと、また、書いていなくてもある程度自分たちでできるようになっておくことも大切かもしれない。
正直なところ、つくりたくないがどうしてもできてしまう間接指導時。
リーダー学習の導入により、間接指導時に教師の指示を待って活動が停滞するということは少なくなってくるように思うが、いくらリーダー学習とはいえ、やはり進め方が分かっても、児童に「考えてみよう、色々試してみたい、どうしてかな」と思わせる、つまり間接指導時(その何分間かの間)を耐えうる課題・活動を保証しなくてはいけない。また、間接指導時でも、一人ひとりが自分なりの考え方や試行錯誤できる場を確保することができるようにもしなければならない。
その中で、自分が今特に気をつけていることは、
である。その中でも特に教材・教具に関して児童に必要間のある課題を提示し、課題に対する意欲を向上させたり、時には教具や活動の工夫で習熟問題においてもゲーム的な活動を展開するなど、意欲の向上を図ったり、間接指導時に少し時間ができたときに自分たちで取り組めるようにしたり、取り組もうと思える活動を準備することができるように気をつけている。
リーダー学習の導入期には、いつ、どのタイミングで子ども達の手に任せてみるかに悩んだ。正直なところ、いつから始めれば適切なのか分らなかったし、1学期は1年生はそれどころではなかった。
そこで1年生も落ち着いて学習に取り組めるようになった2学期からリーダー学習(カード学習の段階)を進めることにした。
そして具体的には2年生が同じような流れで進むかけざんの学習から子ども達の手で進めてみることにした。かけざんのように段が変わるけれど、同じように式をつくり、答えを工夫して求めるなど子ども達自身も大体の学習の流れをつかめているのでスムーズに進めることができたと思う。
また、そのときに、1年生にも傍にいながら、リーダー学習を子ども達で進めるようにした。そのとき、カードはリーダーだけでなく全員に配った。そうすることで、自分がリーダーではないときにも今、ココなんだなと確認したり、お互いが声を掛け合って次はこれするんじゃない?と助け合ったりしながら進めることができるようになった。最初は教師がぐっとこらえ、リーダーと周りの子ども達に任せてみることが大切だと思ったのもこのときだった。
また、先生と呼ばれても他の学年にいるときには応えないという意志と、それを子ども達にもきちんと伝え、自分たちでできるように事前の準備をしておくことの大切さも痛感した。
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