リレー作文のしくみ
 連歌という歌遊びがある。参加者の誰かが、五七五のリズムで句を詠むと、別の参加者はそれにつないで七七を続ける。短歌の共同制作のような短い連歌から、大勢の人数で行う長い連歌までいろいろな種類があるという。
 いずれにしても、連歌のおもしろさは「前のイメージをつなごうとする気持ち」と「自分のイメージを付け加えようとする気持ち」が合わさっていなければ成立しない。というより、連歌に参加すれば自ずとこれらの感情は生じてくるものだと思われる。だから、知的な楽しい遊びとして大流行したのである。
 今回のリレー作文は、この連歌の仕組みを参考にした。
 「前のイメージをつなごうとする態度とその方法」
 「新たなイメージを付け加えようとする態度とその方法」
の二つを、子どもたちに体験的に学ばせるために考えた「書く活動」である。
具体的には、以下のような仕組みになっている。
数人のグループを作り、作文を書く順番を決める。
一人目が文章を書く。その際、制限時間(1分〜2分)を設けて、1行でもよいから書き進める。
時間が来たら、途中でも原稿用紙を次の人に回す。前の人が書いた作文を読み、その後に続けて文章を書き足していく。
同様に、3番目、4番目と原稿用紙を回して書いていく。
授業風景 「書かなければ」という集中力と、周りから、期待感を込めて見られている緊張感は相当のものです。
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