単元について
1 単元名 大地のつくり
      (選択単元:火山活動による変化/地しんによる変化を含む)


2 単元設定の理由
(1)目指す児童像
   太陽や月、星、天気、大地などのC領域(地球と宇宙)は普段、わたしたちが
  毎日のように接している大変身近な領域である。しかし、身近過ぎるあまり、そ
  の事象、現象をなかなか意識して見ていないことが多い。そこで、この単元では
  大地(特に、わたしたちが住んでいる身近な地域の土地)がどのようにできてき
  たのかを追究する中で、興味・関心をもって土地のつくりや変化のきまりを見い
  だすことができるようにしたい。また、理科で学習したことを、日常生活の中に
  当てはめて、見たり考えたり調べたりできるようにしたい。


(2)教材観
   大地は、長い年月と大きな空間的な広がりの中でつくられてきている。ここで
  は、身の回りの土地やその中に含まれる物を調べるという追究活動を通して、土
  地のつくりと変化の規則性について考えたり、土地に関する事象を多面的に調べ
  たりする能力を育てようとするものである。
   また、日本では、火山活動や地震が各地でおこって大地を変化させ、時として
  大きな災害を生じさせている。そこで、火山活動や地震によって引き起こされた
  大地の変化や災害に関する情報を集める中で、自然の力の大きさを感じ取ること
  ができるようにすることがねらいである。この単元では、そのような「大地の変
  化」について、「火山活動による変化」と「地しんによる変化」のいずれかを選
  択して学習するものであるが、本校では、地域の特性を生かすため「火山活動に
  よる変化」を選択し実施した。


(3)指導観
   
まず、子どもが興味・関心をもっている動物や植物の化石を観察し、そのレプ
  リカを作る活動を取り入れ、意識付けを図りたい。また、地層ができるしくみに
  ついて考えられるよう、ペットボトルでの分粒実験の結果と自然界で見られる地
  層とを比較する活動も行いたい。
さらに、インターネットを利用して、化石や大
  地のでき方についての情報収集も行うことで関心・意欲を高めていきたい。
   選択単元については、地域の特性として、阿武火山群に属している萩市周辺の
  火山が世界的にも非常にめずらしいことを子どもたちにも知ってほしいという願
  いから、「火山活動による変化」を選択する。実施に当たっては、
ゲストティー
  チャーを招いて、萩市周辺の火山のでき方について話をしていただいたり、実際
  に火山の噴火の様子を再現する実験を行ったりしたい。


3 単元の目標
(大地のつくり)
 ○ 身の回りの土地を観察したり、資料で調べたりして、大地のつくりや構成物に
  ついてとらえることができるようにする。
 ○ 地層の様子や含まれている粒の大きさや形、火山灰、化石などに着目し、地層
  のでき方について、長い時間の経過や空間の広がりの中で推論することができる
  ようにする。
(選択単元〜火山活動による変化〜)
 ○ 火山活動による土地の変化や災害について工夫して調べ、まとめることができ
  るようにする。
 ○ 火山活動によって土地が変化することをとらえ、自然の力の大きさを感じ取る
  ことができるようにする。

(選択単元〜地しんによる変化〜)
 ○ 地震による土地の変化や災害について工夫して調べ、まとめることができるよ
  うにする。
 ○ 地震によって土地が変化することをとらえ、自然の力の大きさを感じ取ること
  ができるようにする。

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