1 単元名 『水溶液の性質』

2 単元設定の理由
(1)目指す児童像
  ・ 水溶液の変化や働きをその要因と関係づけながら調べ、見いだした問題を多面的に追究す
   る活動を通して
、水溶液の性質や働きについての見方や考え方をもつことができる。

(2)教材観
  ・ 児童は第5学年で、ミョウバンや食塩を使って、物が一定量の水に溶ける量に限界がある
   ことや、温度の違いにより溶ける量が変わること、物が溶けた水溶液を冷やすと溶けた物が
   取り出せることなどを学習している。本単元では、水溶液の性質や変化にさらに目を向けさ
   せ、見た目には同じに見える水溶液もその性質や働きに違いがあることをとらえること、水
   溶液の性質や変化を指示薬を使って調べ、その性質によって仲間分けできるようにすること、
   また、水溶液の中には金属を変化させるものがあることをとらえることを学習していく。
    このように、この単元では、水溶液の性質や働きについて様々な方法を用いて追究してい
   くとともに、その現象を多面的に追究する能力や、日常生活に見られる水溶液を興味・関心
   をもって見直す態度を育てること
がねらいである。

(3)指導観
  ・ 見た目は同じ水溶液なのに、溶けているものによって、どうして反応が違うのか、よく調
   べてみたいという気持ちを持続させたい。児童が主体的に問題を把握し、解決の方法を考え
   る活動にするためには、活動の意欲化を図る事象の提示を工夫したい。
  ・ 多面的な考察を大切にするためにも、班での実験活動を中心に行い、その都度実験の結果
   を確認し合い、また他の班との情報交換を行うことを大切にしたい。

  ・ いろいろな水溶液を持ち寄り、指示薬で仲間分けすることを通して、日常生活に見られる
   水溶液に対する興味・関心を高めたい。
  ・ 水溶液の性質を調べるための指示薬を作って、それを実験に生かす活動を通して、水溶液
   の仲間分けに慣れさせたい。
  ・ 水溶液・指示薬・ガラス器具などの正しい使い方について確認し、だれもが安全に実験が
   行えるようにしたい。実験に入る前に確認する時間をもつとともに、正しい使い方がされて
   いるか実験中も適宜班に確認するようにしたい。

3 単元の目標
 ○ 水溶液には、金属を変化させるものがあることをとらえることができるようにする。
 ○ 水溶液はリトマス紙などの色の変化によって酸性・中性・アルカリ性の3つの仲間に分けら
  れることや、水溶液には気体が溶けているものがあることを、とらえることができるようにす
  る。
 ○ 水溶液の性質とその働きを多面的にとらえ、身の回りの水溶液を見直すことができるように
  する。


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