授業の実際2: |
ゲストティーチャーから学ぼう ○笠山をはじめとする萩市周辺の火山活動による大地の変化 ○火山の噴火の仕方のちがいによる大地の変化(モデル実験) |
萩市周辺の火山を含む阿武火山群が平成15年1月、活火山に認定された。校区にある小さな火山「笠山」は、ストロンボリ式噴火ででき、これと同じでき方をした火山は、日本には2つしかない。また、萩市に浮かぶ6つの島は、1つを除いて、そのでき方から考えて世界的にもめずらしい火山である。現在の萩市は、大昔、アジア大陸の端に位置していたが、約1500万年前、日本海が割れたときに今の場所まで移動してきたものである。などなど、萩市周辺の大地のでき方については、大変興味深いことがたくさんある。そんな萩のすばらしさを子どもたちにも知ってほしい、萩のすばらしい自然を意識して見ることができるようになってほしいという願いから、山口大学の永尾隆志助教授をゲストティーチャーに迎え、子どもたちに話をしていただいた。また、溶岩の粘性のちがいによる火山の噴火の仕方のちがい(火山活動による大地の変化のちがい)を、モデル実験を通して体験させていただいた。 教えていただいたのは、次のような内容である。 @阿武火山群が、活火山に認定されたこと A笠山のでき方と今見られる火山活動のなごり B萩六島と見島のでき方 C萩市の成り立ち D溶岩の粘性による噴火およびそれによってできる土地の変化の違いのモデル実験 |
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最初の40分間、たくさんの 映像資料を使って、萩市周辺の 火山のでき方、それによって土 地がどのように変わったかなど の話をしていただいた。 身近な笠山が8800年前に 最後の噴火をし今のような形に なったこと、その噴火の時は、 まだ海水面が低く陸上での噴火 であったこと、その噴火のなご りがあちこちに残っていること など、ゲストティーチャーの話 に、子どもたちは興味津々であ った。 |
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次に、火山の噴火のモデル実 験を行った。 写真は、小麦粉に水を入れて 、よくもみ、溶岩を作っている ところである。(色として、墨 汁を数滴入れる。) |
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きな粉を小さな穴の開いた発 砲スチロールの上に敷き詰めて 、大地を作っているところであ る。 |
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粘性の強い溶岩(上) 粘性の弱い溶岩(下) |
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