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「ところでどこのあたりで切るの?」と尋ねると、予想した中央部分とは違うところを指さしている。となりで見ていた別の児童が、「そこだと足の長さがちがって倒れるかも。」と言った。そこで、ラップの芯の中央部分で切ることになり、きちんと立つウサギが完成した。筒の形の特徴や機能をとらえたよい発言だと思った。このような形の特徴や機能を意識した発言や作ろうとしているものと材料の形の整合性から児童の感性の豊かさを見とりたい。
(※本時案) (※授業記録) |
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「箱やかんの形を使って、こんな素敵な作品ができたね。まるで『かたちはかせ』みたいだね。」できた作品をみんなで眺める。「形のことに詳しいみんなに相談なんだけど…。」と積み木の大きな箱を持ってくる。教室にあった色つきの小さな積み木とは違う大きな積み木に歓声があがった。 「この積み木を使って、高い高いタワーが作れるかな?」タワーの意味がわからないと言う児童もいたが、下関市の「海峡夢タワー」の話をしたら、すぐにイメージができたようだ。この活動は、3人グループで行った。3人にしたのは、全員が積み木を手に取り、活動に参加できるからである。また、話し合いもすることができるので、その内容から高さや長さを意識した発 言や行動を見取り、評価できると考えたからである。本実践では、同じ積み木でも向きによって高さや安定感が変わることに気づいた発言や行動が見られた。また、重ねる積み木の面の大きさにも気をつけている様子も伺えた。時間が許せば、グループ間でタワー作りの工夫を紹介し合い、タワー作りの過程を表現できたことも評価の一助としたい。
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本学級では、グループ同士の交流の後、互いのよさを取り入れて、もう一度タワー作りを行うことができた。 |
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形以外の属性(色、大きさ、材質など)にとらわれずに、ものの形に着目し、その特徴をとらえる力をさらに伸ばすために、ここからは「個から全体」「全体から個」という流れの中で学習活動を組み立てた。
手探りで箱の中の積み木の形を当てるゲームを通して、一人一人の児童がどのように立体の特徴を認識しているのかを把握した。「どうして、その積み木だと思ったのか」という理由を尋ねることによって、児童は言葉で立体を表現しようとする。その表現の中から、立体の特徴を明確化することが支援となる。本学級では、正し
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い物を選ぶことができていたので、立体の特徴は認識できていると判断した。しかし、その特徴をうまく表現することがむずかしい児童がいたので、キーワードを提示して支援した。「たいら」「まるい」「かどがある」「ころがる」の4つである。
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