第2学年英語科学習指導案


1 単元名  Show & Tell about My Room
       ( TOTAL ENGLISH 2 New Edition / Lesson 3 Colors に続く特設単元 )

2 目 標  
(1) 間違うことを恐れず、辞書を使ったり、教員に質問したりして5文以上の英文を書くことができる。
(2) 発表に向けて、相手に聞き取りやすい声の大きさやスピードを意識しながら音読練習をぺアで協力しながら取り組むことができる。
(3) 「自分の部屋」についてThere+be動詞+〜.という構文を用い、つながりのある内容を工夫した英文を書くことができる。
(4) 級友やJTE、ALTに「自分の部屋」の絵を見せながら、聞き手にわかりやすいスピードや声の大きさに気をつけ、内容を正確に伝えることができる。
(5) ALTの質問に適切に答えることができる。

3 単元設定の理由
 Lesson3で、There+be動詞+〜. の構文を用いて、物の場所や存在についての表現を学んだ後、特設単元Show & Tell about My roomを設けることで、生徒が意欲をもって、既習事項を用い、自分のことを級友等に英語で伝えるという表現活動を仕組んでみた。これは、昨年に山口県が実施した学力調査において「おおむね良好ではない」との結果が出た書く力をつけるものでもある。発表に向け、生徒は真剣に読む活動に取り組み、級友の発表に興味をもって耳を傾けることができるShow&Tellは書く、読む、話す、聞くという4技能を統合したコミュニケーション活動である。

4 指導のポイント
英語で書くための支援
過去の生徒作文からモデルを提示することで、作品の見通しをもたせる。
一人一冊の辞書を使わせる。
TTで個別に支援する時間を確保する。
時間が足りない生徒にはその日の昼休みか放課後に個別指導を行う。
話すための練習時間の確保と工夫
教員による添削箇所の確認及び個別に読む練習をさせる。
教員はTTで生徒の添削場所の質問や読み方の質問に答える。
読む活動が単調にならないように、また進度がよくわかり教員が支援しやすいような音読練習を工夫する。
一人で東西南北読み(1回読み終わるたびに前後左右に向きを変えていき、再び前を向いたら終わり)をする。
ペアと向かい合って座ってゆっくり丁寧に読む、読み手が立って読む。
パートナーに3段階で評価してもらう。
見せる・聞かせる工夫
プレゼンテーションでは生徒の作品をプロジェクターで拡大提示する。
提示された絵を指しながら、説明をさせる。
審査用紙には生徒の発表やALTの質問の内容をメモさせる欄を設ける。



発表への賞賛
発表では、相互評価、自己評価ができる審査用紙を配る。
取組や発表に自信を持たせ、次の表現活動への意欲付けを図るため、各自の審査用紙に教員が一言書いて返却する。


5 学習過程

■「書く活動」(1単位)
時間 学習活動 支援(○)と評価(◆)

自分の部屋(居間、理想の部屋)の絵を描いてくる。
ワークシート
絵を描くことに時間がかかることが予想されるので、予め課題にしておく。
 1 1 あいさつ  
 5
There+be動詞+〜.を用いた文型の復習をする。
過去の生徒作品"My room"の絵を見て、基本文型There+be動詞+〜.を用いて表現する。
過去の生徒作品は拡大したものを黒板に貼り、視覚でとらえたものを英語で表現できるようにする。
 5 3 言語活動(聞く→書く)
過去の生徒作品を聞き、内容を聞きとる。
 
Look at this picture. This is my
room.
I use my room with my sister.
There are many CDs on the bookcase.
There are many MDs on the bookcase,
too.
I listen to them. I love music.
But I don't have money, so I can't
buy CDs. I want new CDs.
Show&Tellのモデルを教員が見せる。
作品がThere+be動詞+〜.の繰り返しでなく、文につながりがあり、内容が工夫されていることを知らせる。

  CD→MD→聴く→音楽大好き
 →今お金がないのでCDが買えない
 →新しいCDが欲しい、のように
 前の文に関連した英文を書く。
 4
Show&Tellの内容、決まり、発表について確認する。
 
There+be動詞+〜.を使い、「自分の部屋」について5文以上の英文を書く。(理想の部屋、居間 可)
in, on, under, by, near, above 等を使う。
There+be動詞+〜.で部屋の説明をした後、ある物について詳しく説明する。
作品は絵をプロジェクターで拡大しそれを指しながら発表する。
スピーチの出だしや締めくくりの例文を紹介する。

Look at this picture. This is my
room.
/ Welcome to my room.
・・・
That's all, thank you.
/ Thank you for listening.
 



時間 学習活動 支援(○)と評価(◆)
3 4
「自分の部屋」について作文を書く。知らない単語は辞書で調べる。

写真 辞書で調べる

ワークシート
作品
自分の部屋についてThere+be動詞+〜.を用い、間違いを恐れず、辞書を使ったり、教員に質問したりしながら5文以上の英文を書くことができる。
(観察、ワークシート)
作文例をもとに伝えたい内容が1文以上付け加えられた文を書くことができる。(ワークシート)

写真 ワークシートの作成
 1 4 まとめ
 作文の提出、次時について知る。
時間が足りない生徒には、昼休みや放課後、個別指導する。
授業で十分見れなかったところを見直し、文法事項の訂正をしたり、聞き手にわかりやすい表現に直したりして次時、生徒に返す。



■「話すための読む活動」(1単位)
時間 学習活動 支援(○)と評価(◆)
 1
あいさつ
 
 9
提出された他のクラスの生徒作文を聞き、内容を聞き取る。
Show&Tellのモデルを教員が見せる。
内容のよさを十分評価するとともに、生徒が共通して間違えやすい文法事項についても指導する。
10
添削された作品を読む練習をする。
添削した箇所に関する生徒への指導や読み方の質問に答える。スムーズに読める生徒には暗唱を促す。
10
個別読み
東西南北読み
発表に向け、段階的にいろいろな読み方(個人→ペア)をさせ、読む活動が単調にならないようにする。
10
ペア読み(ペアを聞き手に発表の練習をする)
写真 ペア読み
座って読む→立って読む
→少し離れて読む
→ペアに指で判定してもらう
(指3本 大きな声ですらすら読める。
 指2本 大きな声ですらすら読めるようにがんばろう。
 指1本 大きな声で読めるようにがんばろう。)
生徒の活動の進み具合を見てTTで支援する。

ペアで音読したり、判定し合ったりしている。(観察)
 5
Show&Tellの発表の手順について知る。
 
14
暗唱タイムを取り、ちがうペアで再度練習をする。
発表の評価の規準を確認する。
自分の部屋について、聞き取りやすい速さや声の大きさで話すことができる。
 1
まとめ
次時の確認をする。
できるだけ暗唱してくるように伝える。



■「話す活動」(1単位)
時間 学習活動 支援(○)と評価(◆)
 1
あいさつ
 
 9
ALTのMy roomを聞く。
写真 ALTのMy Roomを聞く
プロジェクターを使ったALTのShow&TellやALTとJTEの問答から今日の活動を確認させる。
 5
発表の練習をペアで行う。
パートナーを聴衆に見立てた最後の練習の時間をとり、その間JTEとALTは読み方の質問に答えたり、支援を必要とする生徒には一緒に練習を行ったりする。
30
プロジェクターを使い発表をし、
ALTの質問に答える。発表を
聞いて、審査をする。
         ・審査用紙

写真 プロジェクターを使った発表風景
進行は教員が英語で行い、プロジェクターの補助にも一人つく。
発表後、ALTは簡単な質問を英語でし、JTEはサポートする。
自分の部屋について聞き取りやすい速さや声の大きさで話すことができる。
            (観察)
ALTの質問に対してYes / No や英単語などで答えることができる。
            (観察)
写真 発表後、質問する
 4
ALTの評価を聞く。
ALTは発表の感想を述べ生徒に自信を与えるとともに、これからの課題を伝える。難しい表現はJTEが補足説明する。
 1
あいさつ、次時の確認をする。
発表の後半は次時につなぐ。


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