ワークシートの活用
ワークシート
 説明的文章におけるワークシートでは、「なぜそのように書いてあるか」、「筆者の述べ方を問題とする読み」ができる、近づいていけることを念頭において作成しています。
 今回は、(1)1年で最初に扱う説明的文章であること、(2)「キーワード」を探し、それをもとに形式段落の要点をまとめることを中心に置いた授業であること、(3)さまざまな「読み」の段階の生徒がいることから、レベル1〜5という形で作業を設定して書き込むことで、全体の大まかな構造もつかむことができるワークシートを考えてみました。
レベル1  形式段落の書き出しの部分を読点まで書き抜くものです。だれもが必ずできる段階を作ることで、授業に参加しやすいようにしたいという思いがあります。
 また、書き出しを書き並べることで、段落と段落のつながりに注目させたいというねらいもあります
レベル2  「キーワード」を探しだす段階です。
 生徒には、「一つでもよいから自分の力で探してみよう」と伝え、机間指導をしながら、個々の生徒に支援を行います。
レベル3  探し出した「キーワード」をもとに形式段落の要点をまとめる段階です。
 「ワークシート」の作業に入る前に、生徒にはこのレべル3までは今回の授業で皆ができるようになってほしい段階であることを伝えています。作業時間内でさらに次の段階に進める生徒は、どんどんレべル4、5へと進むように指示を出しています。
この作業では、生徒によっては、探し出した「キーワード」を使わずに要点をまとめる場合が見受けられますので、指導が必要です。また探しだした「キーワード」が果たして本当に必要な「キーワード」であったかを再吟味することもこの作業を通してできます。
レベル4  要旨をまとめる段階です。自分のまとめたものと、授業内での発表を聞いてまとめ直す欄を作っています
レベル5  「筆者の述べ方の工夫」を探し、「筆者の述べ方を問題とする読み」に迫る段階です。この段階にたどり着けなっかった生徒も、発表を聞くことで次回からの学習の手がかりになると考えています。
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