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<参 考> 情報を読む |
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(1)第一の層・・・ |
何(内容……事柄・要旨)が書いてあるかという読み |
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(2)第二の層・・・ |
どのように書いてあるかという読み |
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(3)第三の層・・・ |
なぜそのように書いてあるか、筆者の述べ方を問題とする読み |
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(何を切り取ってきたか、なぜそのように切り取ったか) |
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特に(3)の読みの力をつけていくことが主体的な読みを促すことになると考える。そのためには、まず、構造を意識させることから始める。そして、構造上に生徒の疑問を位置づけさせる。そうすることにより、生徒
一人一人に「読み」のエネルギーを抱かせることになると考える。 |
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*『金星大気の教えるもの』(伊藤和明)における「三層の読み」について(説明) |
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3. 学習材のとらえ方 |
【「金星大気の教えるもの」 伊藤和明 出典:平成9〜12年度光村図書版3年 】 |
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(1) |
生徒は地球の環境問題を自分たちの問題としてとらえ、強い興味・関心をもっている。 |
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「金星大気の教えるもの」を一読した生徒の初発の感想には「今後、自分たちは地球に対してどのようなことができるのか。」「地球の温暖化をどのようにしたら防げるのか」「みんなは地球の環境についてどう考えているのか」等の意見が多くあった。生徒たちにとって地球の環境問題は自分たちの問題であり、生徒たちはそれについてもっと情報を得、互いに意見交換をしながら共に考えたいと思っている。 |
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(2) |
グローバルな視点から地球環境の問題をとらえている筆者のものの見方を考えることで、生徒が興味をもって主体的に読み進めていくことができる教材である。 |
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本学習材「金星大気の教えるもの」は、二酸化炭素を視点として、「明けの明星」とよばれて人々に親しまれてきた身近な星「金星」と「地球」を対比させながら、地球環境とその結果である生命の誕生がいかに「すばらしい偶然の産物」であったかを説明している。そして、二酸化炭素の増大による「温室効果の極限の状況」である金星を「地球への大きな警告」として受け止めることの必要性を訴えている。生徒たちはすでに一学年の理科の学習で金星について情報を得ている。また、一方で地球環境の問題は、極めて今日的な緊急の課題として種々の情報が生徒の周りにはあふれている。そうした生徒たちにとって、地球環境の問題を金星との対比というグローバルな視点からとらえている本学習材は、「地球人として今どうあるべきか」を考えながら、興味をもって主体的に読み進めていくことができる好教材である。 |
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