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萩地域(萩市・長門市・阿武町)

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小学校
 
1 萩市立 椿西小学校 JAあぶらんど萩農業用同組合本所 ふれあいらんど萩ファーマーズ
総合的な学習の時間: 卒業プロジェクト 〜地域とともに:つばき地区まるごとそうざい販売〜
職場見学・就業体験
総合的な学習 卒業プロジェクト

卒業前の子供たちが、「今の自分たちがここにあるのは、たくさんの人に支えられてきたからだ。」ということに気付き、地域、家族、学校に恩返しをすることを考えた。地域への恩返しとして何ができるかを話し合い、生まれ育った地域をさらに元気にするために、地域で作られている野菜を使って恩返しをすることとなった。メニューを考え、ファーマーズの方と一緒に試作し、宣伝活動のため、新聞社や、テレビに声をかけ、さらには、萩市内のいろいろなところにポスターを張っていただけるよう依頼にも行った。当日も、ポスターを配りながら、販売活動に取り組んだ。自分たちの活動で、たくさんの人が喜んでくれることに、自分たちも喜びを感じ、一つの商品を販売するために、たくさんの人の手と、工夫が必要なことを感じるとともに、この地域に生まれ育ったことに喜びを感じた。

 
2 萩市立 相島小・中学校 ファーム三見
タマネギ収穫の農業体験
職場見学・就業体験
タマネギ収穫の農業体験

本校では、総合的な学習の時間に、スイカやサツマイモ等の栽培を行っています。

そこで、相島ではできない他の農作物の栽培体験も行い、多種多様な一次産業に興味をもつとともに、萩市の農産業への関心を高めてほしいというねらいから、ファーム三見での農業体験を行いました。

最初にタマネギを土の中から取り出し、余分な根や茎と泥を除去する作業を行いました。これまでに見たことのない大量のタマネギを前に、最初、児童生徒はおどろきの声を上げていましたが、活動が始まると黙々と作業を行いました。

その後、きれいに整えたタマネギの中から規格にあったものだけを選定し、箱の中に並べていきました。

普段、家庭で農業の手伝いをするということもあり、児童生徒たちはとても積極的に活動していました。作業の早さに、ファーム三見の方は驚いていました。

作業後に少し時間が余りましたが、その余った時間には、作業場の横にある田んぼの生き物を観察して過ごしました。相島に田んぼがないということもあり、普段あまり目にしないオタマジャクシ等に手で触れて、歓声を上げていました。

大変有意義な時間を過ごすことができました。

 
3 萩市立 小川小学校 特別養護老人ホーム阿北苑 阿北苑デイサービスセンター
総合的な学習: 「だれもが住みよい小川をめざして」 〜福祉を考える〜
職場見学・就業体験
総合的な学習:「だれもが住みよい小川をめざして」

総合的な学習の時間に、阿北苑を訪問しました。施設内を案内してもらい、施設に入っておられる寝たきりのお年寄りの様子や、職員の方々の仕事の様子などを見学させてもらいました。

施設内と学校で、疑似老人体験(うらしま太郎体験)や介護食の試食、車椅子体験をしました。

児童は、老人の方々の目の見え方や老人の体の動きなどを体験して、老人に対する接し方について考え直すきっかけとなりました。また、阿北苑の職員の方々のいろいろな工夫や苦労を知ることもできました。

この単元のまとめとして、体験したことや考えたことや聞いたこと、話し合ったことなどを壁新聞にまとめ、校内に掲示しました。参観日の時に、保護者の方々へも発表する計画も立てています。3世代で生活している児童も多く、いっしょに生活している家族について考えを深めることができました。

 
4 長門市立 仙崎小学校 フジミツ株式会社
生活科: 長門の工場を見学しよう
職場見学・就業体験
生活科:長門の工場を見学しよう

生活科の学習で、長門市の工場を見学しました。フジミツの工場では、実際にかまぼこが作られている様子を工場に入って見学させてもらいました。その後、かまぼこについて詳しく知ることができるように、クイズ形式で説明をしてもらいました。子どもたちは、かまぼこの材料が魚であること、どうやって作られているのかなど、初めて知る子も多く、とても驚いていました。

今回の見学を通して、子どもたちは、かまぼこのおいしさの秘密を知ることができました。また、スーパーでよく見かけるかまぼこやちくわが、この工場で作られていることを知り、長門のことを知ることもできました。

 
5 長門市立 日置小学校 サンマート人丸店
社会科: はたらく人とわたしたちのくらし  店ではたらく人
職場見学・就業体験
社会科:はたらく人とわたしたちのくらし

3年生の社会科の学習で、「スーパーマーケットやそこで働く人は、多くのお客さんが買い物をしやすくするために、どのような工夫をしているか」という課題について、日常の経験や教科書で見つけた工夫を確かめ、発展させるために、実際に見学して調べることにしました。

見学では、お店の中の看板や表示、並べ方、品数、品質、いろいろなサービスなど、たくさんの工夫を見つけました。許可を得てお客さんに質問したり、家の人に頼まれた品物を買ったりすることで、より身近にお店の工夫を知ることができたように思います。
最後に、副店長さんに直接質問したり、お話を伺ったりしました。とても親切に教えて下さり、ありがたく思いました。

お店はお客さんの願いにこたえられるように、工夫や努力をしていて、その仕事は、私たちの暮らしに深くかかわっていることが分かりました。

 
6 阿武町立 阿武小学校 JAあぶらんど萩奈古支所 JR奈古駅 萩警察署奈古駐在所
2年生活科: 町たんけんに出かけよう
職場見学・就業体験 
2年生活科:町たんけんに出かけよう

平成29年10月11日(水)、2年生は4グループに分かれて、町たんけんに出かけました。

探検させていただいた事業所は、全部で4か所。JAあぶらんど萩奈古支所、JR奈古駅、萩警察署奈古駐在所、ホームストック・コーナン阿武店の方々は、いつも子どもたちを温かく迎えてくださいます。

見学時間は約30分と、とても短い時間でしたが、あらかじめ時間をかけて考えていた質問をしたり、施設見学をさせてもらったり、実物を見せていただいたりして、子どもたちは大満足。見学を終えて、どのグループの子も目を輝かせて、うれしそうに教室に戻ってきました。

この活動を通してわかったことや発見したことは、それぞれのグループで力を合わせて、ポスターにまとめました。嗜好を凝らしたオリジナルポスターが出来上がり、ふるさとを理解し、そこで働く人々とふれ合う、とても有意義な学習になりました。

 
7 阿武町立 福賀小学校 萩ケーブルネットワーク株式会社
社会科: 情報化した社会とわたしたちの生活: 〜番組づくりの工夫を学ぼう〜
職場見学・就業体験 
社会科:情報化した社会とわたしたちの生活

社会科の「情報化した社会とわたしたちの生活」という単元の中で、放送局の番組作りを学習した後、萩ケーブルネットワーク株式会社に見学に行きました。

萩ケーブルネットワーク株式会社では、萩市や阿武町の身近な情報を発信する地域密着型の番組作りが行われています。実際にスタジオに入り、放送する仕組みや編集の様子を見せていただいたり、キャスター体験をさせていただいたりしました。現場の生き生きとした様子をそのまま伝えることができるような取材や編集を心がけているというお話からも、責任をもって温かい番組作りが行われていることがよくわかりました。

子どもたちにとって、ケーブルテレビはとても身近な存在です。また、行事の際によく取材に来てくださり、担当の方とも親しくなっています。今回の見学を通して、何を取材するか決める段階から取材したことが番組になるまでの様子や工夫、思いなどに実際にふれることで、番組作りについてより深く理解することができました。

 
8 萩市立 明倫小学校 JAあぶらんど萩農業組合
2年生活科: 「サツマイモを育てよう」
講師や指導者として招聘
2年生活科:「サツマイモを育てよう」

2年生が生活科の学習でサツマイモを育てました。その際、JAあぶらんど萩の職員の方に講師として来ていただきました。 まずはじめに、2年生全員が体育館に集い、サツマイモの苗の植え方や育ち方について学びました。苗の植え方にたくさんの方法があること、それによってできるサツマイモの大きさや数が異なることなど、初めて聞いたサツマイモの秘密に子供たちは驚いていました。

その後、職員の方に作っていただいた大きな畑に子供たち一人ひとりが苗を植えました。子供たちにとっては慣れない作業でしたが、丁寧に分かりやすく教えていただきました。

秋にはたくさんのサツマイモを収穫することができました。作物を育てることの大切さや収穫を迎えたときの喜びを子供たち一人ひとりがしっかりと味わうことができました。

 
9 萩市立 明木小学校 明木老人クラブ明寿会
全校集会:「ふれあいフェスタ」 しめ飾りづくり
講師や指導者として招聘
全校集会「ふれあいフェスタ」:しめ飾りづくり

全校集会活動「ふれあいフェスタ」で、明木老人クラブ明寿会の皆様のご指導のもと、しめ飾りづくりを行いました。

まず、しめ飾りのもつ意味や由来、縄ないの仕方を分かりやすく教えていただきました。その後、低、中、高学年に分かれ、それぞれ明寿会の方に教えていただきながら、しめ飾りづくりや縄ないをしました。

優しく丁寧なご指導のおかげで、全校児童全員が満足のいく縄やしめ飾りを作ることができました。

児童は、できあがったしめ飾りを正月飾り用に家庭に持ち帰りました。

この活動を通して、地域の方の温かさにふれるとともに、先人の知恵や技を学ぶことができました。

 
10 萩市立 むつみ小学校 JAあぶらんど萩
総合的な学習: 大豆を育てて、味噌・豆腐を作ろう
講師や指導者として招聘
総合的な学習:大豆を育てて、味噌・豆腐を作ろう

3・4年生は、総合的な学習で、JAあぶらんどの皆さんにご指導をいただきながら、年間を通して大豆の種まきから、豆腐などの製品づくりまでを体験しています。

1学期に種まきを行って育てた苗を畑に移植し、2学期に収穫をしました。3学期には、収穫した大豆をつかって、豆腐や味噌づくりを行う予定です。大豆のすばらしい栄養素についての説明をしていただき、また、活動の度に指導者として学校にきていただき、子どもたちにわかりやすく、ていねいに教えてくださいました。子どもたちは、JAのみなさんとの触れ合いを楽しみながら、意欲的に取り組んでいます。また、作った味噌は、来年度のわくわくフェスタ(学習発表会)時のお客さんにふるまう豚汁に使用する予定です。

 
11 長門市立 向陽小学校 長門市中央公民館
クラブ活動
講師や指導者として招聘
クラブ活動

本校では、月に1回、3年生以上でクラブ活動を行っています。それぞれの指導者として中央公民館より、協育ネットの活動の一環として講師を派遣していただきました。

「スポーツクラブ」「絵手紙クラブ」「手芸クラブ」「華道クラブ」「竹工芸クラブ」の5つのクラブで、日頃経験することができないことを専門家による指導者の方に教えてもらい、子ども達は1年間生き生きと活動をすることができました。また、地域の方と触れ合うことによって、子ども達は親しみを持ち、自分も将来こうなりたいという希望や夢をもつことができました。

 
12 長門市立 油谷小学校 山口県立きらら浜自然観察公園
理科: 冬の掛渕川でバードウォッチング (冬の生き物)
講師や指導者として招聘 
理科:冬の掛渕川でバードウォッチング

理科の「冬の生き物」の学習の一環で、掛渕川周辺の野鳥の観察に出かけました。

子供たちは、指導員の方からなぜ油谷湾に冬鳥が多いのかを説明していただき、初めて知るふるさとの自然の素晴らしさに驚くとともに誇らしげでもありました。そして野鳥の愛らしい様子や美しさに見入り、観察前にもらったパンフレットを基にして熱心に鳥の名前を探していました。

今回の学習で、日頃何気なく通っている川が、絶滅危惧種のサギやナベヅルをはじめとした多くの渡り鳥が訪れる豊かな場所であることを知り、いつまでも野鳥が訪れる川であってほしいという思いを強くしたようです。

初めて使う双眼鏡や望遠鏡にも興味深々で、充実した楽しい時間となりました。

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中学校
 
1 萩市立 川上中学校 阿武萩森林組合川上支所
木工教室
職場見学・就業体験
木工教室

川上の主要な産業の1つである林業について理解を深めるために、技術・家庭科の技術分野の学習の時間の中で、阿武萩森林組合の方にご協力をいただいて木工教室を実施しました。

生徒各々が作りたいものを考え、設計するところからスタートしましたが、川上の加工場で工具の基本的な使い方や仕上げの技術を教えていただいたり、指導者の方から生徒個々に応じた適切なアドバイスをいただいたりして、すばらしい木工作品を制作することができました。

生徒達は地元川上の杉や檜の木材のにおいや手触りを実感しながら学習することで、ふるさと川上の自然や地域のよさを再認識することができ、働くことの意義を知ることができました。

 
2 萩市立 むつみ中学校 JAあぶらんど萩阿中支所吉部ふれあい店
職場体験学習
職場見学・就業体験
職場体験学習

本校の「職場体験学習」は2年間にわたって行なわれる。1年次は、生徒全員が「特別養護老人ホームむつみ園」(「やまぐち教育応援団」登録団体)で1日福祉体験をし、2年次は、生徒1人ひとりが希望の事業所(今年度は7事業所)に出向いて3日間の職場体験をすることになっている。

毎年、学校運営協議会の協力と地元事業所の理解をいただき、受入れは実にスムーズに行われる。地域ぐるみで子ども達を育み、社会的・職業的自立を支援していこうという気風が「むつみ」には根付いている。

本事例は「やまぐち教育応援団」に登録されている「JAあぶらんど萩阿中支所吉部ふれあい店」でお世話になった生徒の記録である。本事業所は、生徒の受け入れに大変協力的で、毎年希望生徒の目標や特徴をよく理解した上で指導に当たられる。今回の生徒は、「働く人が、地域の方とどのように接しているかを学ぶ」という目標を立てて臨んだ。 実習担当の方は、生徒の仕事ぶりを一通り見られ、その几帳面さと計算の速さに目に留め、特売品の陳列と値札付け、金額の計算を任すことを考えられたそうだ。そして、期待通りの仕事の出来に対して高い評価を本人に与えられた。お客様として来店された地域の方々にも励ましのことばをかけていただき、本人は緊張しながらも遣り甲斐のある3日間を過ごしたようだ。

本生徒は、将来、地元の事業所で働くことを考えている。この体験が「これからの自分」を念頭に、「今の自分」と向き合うよい機会になったのではないかと期待する。

 
3 長門市立 三隅中学校 長門サンデンタクシー 有限会社
職場体験学習
職場見学・就業体験
職場体験学習

キャリア教育の一環として、第二学年の総合的な学習の時間に職場体験学習を実施しました。将来、観光バスの運転手になりたい生徒を快く受け入れ、様々な体験をさせていただきました。

主な体験内容は、洗車、清掃、運転見学、観光行程表作成および旅行です。会社も車も清掃や整理整頓が行き届いており、点検が3ヶ月に1回、車検が1年に1回と、一般車と比べて安全に走行するための法律が厳しいことを知り、命を運ぶ仕事であることへの責任の重さを生徒は改めて感じていました。また、自分で立てた観光旅行の旅程に沿ってバス運行をしていただき、行程表通りに旅行が進む喜びを味わったことで、将来への夢がさらに膨らんだようでした。その他、タクシー業務では、狭い道を覚えたり燃料をできるだけ抑える工夫がされていたりという、会社を経営するうえで大切なことも教わっていました。

体験を通して生徒は、漠然と描いていたバス運転手としての将来の夢を、実現可能な目標にすることができました。一連の職場体験学習の取組を終えて、生徒の日々の学校生活での活気や根気が確実に増しました。 

 
4 長門市立 菱海中学校 長門市消防本部
第2学年総合的な学習の時間: 職場体験学習
職場見学・就業体験
第2学年総合的な学習の時間:職場体験学習

今年度、第2学年総合的な学習における職場体験学習では、34名の生徒が市内20ヵ所の事業所を2日間訪問し、そこで働く人々から取材活動や実際の業務の体験活動を行う中で、勤労観を養い自分の将来について深く考えることができました。

そのうち、長門消防本部では2名の生徒が体験実習を行いました。

長門市消防本部の建物は今年建て替わったばかりで、そこには最新鋭の消防器材や通信機器などが設備・設置されており、訪問した生徒たちは興味深く署員の方の説明を聞いていました。

施設見学の他には、写真にあるように救命救急士の方を交えて心肺蘇生法の訓練に取り組んだり、消防士の方からロープワークを教えてもらったりする活動に取り組みました。また、実際に消防士の方が日常的に行われている本番さながらの救助訓練を見学し、迫力と緊張感のある雰囲気に生徒たちは圧倒させられました。

これらの活動をとおして、地域の安全を守る署員の人々の高い使命感や責任感を肌で感じ、それぞれが自身の将来について前向きに考えるきっかけとなりました。

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高等学校
 
1 大津緑洋高等学校 日置校舎 Aコープ長門店  だるま堂  深川養鶏農業協同組合  医療法人 社団成蹊会 岡田病院 グリーンスポーツ長門店  ふるさと工房風の家  リストランテ アンジェラ  有限会社ルモンド  マリアージュ下関 長門総合病院  長門市立図書館 (順不同)
インターンシップ:やまぐち教育応援団登録事業所での職業体験
職場見学や就業体験
インターンシップ:やまぐち教育応援団登録事業所での職業体験

生徒の勤労観・職業観の育成を目指し、第2学年を対象に、科目「総合的な学習の時間」(2単位)において、インターンシップを実施している。また、本校は県内初の高校コミュニティ・スクールの指定を受け、地域の期待に応える専門学科としての充実を図り、「地域とともにある学校づくり」の推進を進めていることから、「やまぐち教育応援団登録事業所」を活用したインターンシップを推奨している。

実施後のアンケートでは、全ての生徒が職業や事業所についての理解が深まり、インターンシップを体験できてよかったと答えた。また、感想には「仕事の内容がよくわかった。」「コミュニケーションの大切さや重要性がわかった。」などが挙げられた。多くの生徒が将来の目標を明確にすることができ、仕事に対するやりがいを感じることができたのは良かったが、地域を知るといった観点の感想等があればさらに良かったように思う。また、事業所からは生徒の職業観の育成に役立つといった感想が多く、地元生徒の育成に協力的な意見が多かったのは非常に良かった。以下の表は生徒及び受け入れ事業所に対し行ったアンケート結果の一部である。すべてが「やまぐち教育応援団登録事業所」で実施した生徒の結果ではないが、参考にし、次年度以降の取組に活かしていくとともに、より地域に貢献できる人材の育成、地元を愛する生徒の育成に活かしていきたい。
<表 インターンシップ実施後のアンケート結果> アンケート結果

 
2 萩高等学校 萩市役所土木課
課題解決学習「萩グローカル・ラーニング」における調査研究への支援・協力
職場見学・就業体験
課題解決学習「萩グローカル・ラーニング」における調査研究への支援・協力

本校では、普通科2年次生を対象に、本年度から「総合的学習の時間」を利用して、地域の連携機関の支援をいただきながら、課題解決型学習「萩グローカル・ラーニング(HGL)」を行っています。

このHGLでは、10の研究分野についてクラスの枠を外した20の班を編成し、班ごとに、萩地域の社会的課題を見いだし、その解決策を生徒たち自らが考え、地域に向けて提案し、萩地域の活性化に貢献することをめざしております。

このたび御紹介する事例は、研究テーマを「萩市における交通の便の改善について」としている「政治・経済」分野の交通班が、萩市役所の土木課を訪れたときのものです。この訪問では、生徒たちが事前に、萩市の交通事情や交通事故の発生件数、交通事故削減についての対策などを質問し、そのことについて職員の方から丁寧に説明をいただきました。

今後、このような探究活動を通して、各班がそれぞれの課題について、高校生の視点からの新たな提案が出来ることを期待しております。

 
3 萩商工高等学校  豊田鋼機株式会社
地域に根ざしたインターンシップ
職場見学・就業体験
地域に根ざしたインターンシップ

本校では、キャリア教育の一環として1年生全員が総合的な学習の時間を活用し、地域の事業所、保育園、福祉施設等での就業体験学習(インターンシップ)を実施しています。

「豊田鋼機株式会社」では、鉄鋼造物工事業や土木・建築工事業等、多様な分野での事業を展開されていますが、生徒の特性に応じた対応をしていただきました。生徒は、それぞれの現場で整理整頓、安全性の重視やコミュニケーション能力の大切さを実感していました。
○石油風呂釜とオイルタンクの設置の際、心線が届かなかったりしましたが、職場の方が速やかに対応され、経験と技術の必要性を実感しました。また、皆さん明るい雰囲気の職場で、電話での応対もハキハキとした声で、好感が持てました。
○レーザー架台の据え付け工事では、ナットをたくさん締めましたが、緩んだり、外れてはいけないので、肉体的にも精神的にも追い込まれました。改めて社会人の体力のすごさを思い知らされました。

 
4 奈古高等学校・萩高等学校奈古分校 阿武町立みどり保育園
地元保育園におけるインターンシップ
職場見学・就業体験
地元保育園におけるインターンシップ

本校では、キャリア教育の中核をなすインターンシップを、2年次生を対象に10月24日から26日の3日間で実施しました。実施事業所は21社でしたが、その内「やまぐち教育応援団」登録は9事業所でした。

本校は地元に就業を希望する生徒が多く、来春は就職希望者の内約5割が阿武・萩地域に就業していきます。こうした背景から、できるだけ生徒の就業希望に合致する事業所を斡旋し、進路選択におけるミスマッチを防ぐよう心掛けています。

生徒は、自らの出身保育園に実習に行きました。この体験で、働くことの楽しさが分かると同時に専門性の必要性や大切さが十分に認識でき、インターンシップに対する満足感も得られたようでした。一方、受入実習先からは、保育士になりたいという目的意識が明確だったために取り組む態度が前向きで良好だったとの感想をいただきました。

この経験を経て生徒たちは、学校祭で学習展示をしたり、成果報告会で発表したりして、生徒同士学びを共有し合っていきます。

 
5 大津緑洋高等学校 大津校舎 くじら資料館館長 早川義勝 様
「長門学」講演会 古式捕鯨の里・長門
講師や指導者として招聘
「長門学」講演会 古式捕鯨の里・長門

総合的な学習の時間の取組で、本校の1年生を対象に実施している地元長門の歴史・文化・自然について学ぶ「長門学」の一環として、長門市通のくじら資料館館長 早川義勝様をお招きして、古式捕鯨の歴史についてお話をしていただきました。古式捕鯨の「網取り法」や長州北浦鯨組の規模、鯨墓の由来や鯨墓に陰刻されている文字の意味などについて、自作のパネルを使ってわかりやすく説明していただきました。当時の鯨組の網頭たちが、鯨を取りながらも哺乳類である鯨によせた哀れみや情の深さも教えていただきました。

最後は通鯨組に伝わる目出度い席で唄われる鯨唄「祝え目出度(大唄一番)」を素晴らしい声量で披露していただき、生徒達も感動して聞き入っていました。くじら唄保存会の一員である早川さん、この素晴らしい長門の文化を若者たちに継承していって欲しいという熱い思いが本当に伝わってきました。講演後の生徒の感想でも「改めて長門のことを知るよい機会だった。」「素晴らしい伝統・文化は継承していかなければならないと思った。」など様々なことを学んだようでした。

 
6 大津緑洋高等学校 水産校舎 長門中央消防署 
救命講習:船舶職員として必要な心肺蘇生法技術の習得
講師や指導者として招聘
救命講習:船舶職員として必要な心肺蘇生法技術の習得

将来、船舶職員を目指す生徒が、船内における心肺蘇生をより正確かつ迅速に行うための技術を習得するために、長門中央消防署の職員の方に本校職員と共に講習を実施していただきました。

船舶職員として、船内における緊急事態に的確に対応するためには、絶対に必要な講習です。教育効果を高めるために、職員の方に、現場における心肺蘇生の実際と重要性についても、しっかりお話をしていただきました。

短い時間ではありましたが、職員の方に、しっかり心臓マッサージ方法とAEDの取り扱いの説明をしていただき、人形も4体準備をしていただきましたので、ほぼ全員がスムーズに意識の確認から心臓マッサージ、AEDの装着を体験でき、心肺蘇生法について、知識と技術を習得することができました。また、本校職員も共に指導することにより、心肺蘇生法に関する知識と技術に加え、指導方法についても研鑽できました。

生徒達は、今回の講習で心肺蘇生法を体験したことで、実際の緊急事態にも対応する積極性と自信を持つことができたと思います。

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特別支援学校
 
1 萩総合支援学校  JAあぶらんど萩(JAファーマーズマーケット)
農産物製品販売の事業所での現場実習
職場見学・就業体験
「産業現場等における実習」:特例子会社での体験実習

本校高等部では年に2回定期的に現場実習を実施しています。実習体験を通して、職業観や勤労観を育成し、主体的に進路選択ができる能力を培います。また、新しい環境の下で、職業生活や社会生活に関する技能や態度を身に付けることを目的としています。

事例で紹介する生徒は1年生で、今回が初めての現場実習でした。やまぐち教育応援団の一員であるJAあぶらんど萩(JAファーマーズマーケット)で実習を引き受けていただき、丁寧なご指導をいただきました。

実習ではバックヤードでの農産物の袋詰めや商品補充、売り場の整理をさせていただきました。初めての作業でしたが、丁寧な説明を受けて、作業内容を十分に理解し取り組むことができました。また、従業員の方から温かい言葉をかけられ、リラックスして実習に臨むことができていたと思います。

事業所の評価としては、「作業速度も慣れるにしたがって早く、正確になった。また、観察力もあり、従業員の方の作業のやり方を見て正確な規格数量・荷姿で袋に詰めることができていた」とのことでした。今後の課題として、問いかけへの反応などコミュニケーションについてご指摘をいただきました。

1年生なので、これからさまざまな場所での現場実習を重ね、さらに自分の課題を確認しながら、将来の進路を考えることになりますが、今後も貴重な体験の場をお借りできればと思います。

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