授業の実際1
こん虫を探しに出かける〜こん虫の体のつくりを調べる
 学校から5分も歩くと、野原がある。この単元を学習するに当たり、子どもたちには、自然の中でしっかりとこん虫と触れ合ってほしい、そして、直接体験する中でこん虫に対する興味や関心を持ってほしいという思いから、まず、こん虫を探しに出かけることにした。
写真1  さあ、出発!網やかごを持って、みんなはりきっていた。
 出発する前に、次の内容についての安全指導をした。
◇マムシやハチに注意
◇ハゼノキに注意
 ※これについては、現地で実際
  の木を示して再度注意
◇交通安全に気をつける
写真2 1こん虫を探す
2見つけたらそっと観察する
3飼いたいと思ったこん虫を捕まえる

 この1〜3の内容を現地に着いて確認した。
 話が終わるやいなや、子どもたちは、こん虫を探し始めた。しかし、簡単に見つけることはできない。「草と同じ色だから見つけにくい。」と言いに来る子どももいた。
写真3  見つけたバッタを観察しようとするが、近づくと逃げてしまう。そのうちに、あまり近づかないようにして、静かに観察するようになった。
写真4  バッタやカマキリは、草原で見つけられた。しかし、コオロギはどうしてもいない。子どもたちに、「コオロギはどんなところにいるんだろう?」とたずねたが、みんな「分からない。」と答えた。そこで、「他の場所を探してみよう。」と、枯れ草の多い場所へ連れて行った。
 すると、たくさんのコオロギを枯れ草の下で見つけることができた。「コオロギって、こんな枯れた草の下にいるんだ。」とか「バッタとすんでいるところがちがうね。」などの声があちこちで聞かれた。
写真4
写真5
 しばらくの間飼育してみたいこん虫を捕まえて帰った。捕まえてきたこん虫は、トノサマバッタ、ショウリョウバッタ、カマキリ、エンマコオロギで、他のこん虫を捕まえてきた子はいなかった。
 帰って、体のつくりを観察しスケッチした。どの子も、自分たちが捕まえてきたこん虫なので、いっしょうけんめい観察していた。
子どものスケッチより
(子どものスケッチより)
 この後、バッタやコオロギなど、どんなお世話をしたらいいか図鑑などで調べ、飼育の準備をした。
 こん虫が苦手で触れない子もいるので、飼育については、全員に強制はしなかった。しかし、班の人のお世話を手伝っている子もいた。
◇自然事象への関心・意欲・態度
野外で昆虫を探しながら、そのすみかや食べ物、体のつくりなどについて興味・関心をもっている。
◇科学的な思考
植物がある場所で、昆虫を見たり捕まえたりできたのは、植物がえさになったり、すみかになったりしているからではないかと考えることができる。
2つの観点は連動しているので、合わせて判断した。
Aと判断した子の発言の例 Bと判断した子の発言の例 Cと判断した子への指導
バッタは草を食べるので、草の生えている場所を探したらいるよ。
コオロギって、バッタとはすんでいるところがちがうね。
バッタは、草の中にいたよ。
コオロギは、枯れ草の下にかくれていたよ。
バッタがいそうな場所をめあてをもって探すのではなく、ただあちこち見て歩いている子がいた。その子には、「バッタの色は何色?」「体と同じような色の場所を探したら見つかるかもしれないよ。」と助言した。
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