授業の実際1:天気の変わり方
 次に「天気は西から東へと変わっていく」という天気の変化の規則性から運動会の日
の天気を予想させた。
西側に雨雲がないことや風もあまり吹いていないことなどから、ほとんどの子が晴れる
ことを予想した。広域の天気図や雲画像では、台風16号が南方の沖合いに確認された
が、山口県には影響がなさそうであることを知り、ほっとしたようであった。
 自分で天気が予想できることを気象予報士になった気分でとてもうれしく思う子もいた。
 子どもたちは、これまでの経験から、気象情報の収集手段として、新聞、テレビ、ラジ
オ、電話、パソコン(インターネット)を挙げた。この中から、自分の収集可能な方法で、
数日間気象情報を集めることにした。
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(1)気象情報を集める段階
(2)集めた気象情報から天気の変化の規則性を見つける段階
 集めた情報はノートに整理し、実際の天気の様子や気づきを書き込んでいった。ここで
は、ノートの記録を中心に「観察・実験の技能・表現」の評価を行った。
観察・実験の技能・表現:気象情報を整理して、天気の変化を調べることができる。
Aと判断した子の例 Bと判断した子の例 Cと判断した子への
手だて
新聞などから気象情報を前にさかのぼって集め、時系列に沿って整理し、実際の天気の様子や気づきを記入している。 気象情報を時系列に沿って、ノートに整理している。 気象情報を集める手だてを教えた。
新聞を取っていない子に対しては、教師が集めた情報を印刷し、情報にふれることができるようにした。

 集めた気象情報を日付順に並べたものから、雲の動きに着目させた。日本の西のほ
うにある雲が東に向かって動いていることが容易にわかった。また、アメダスによる雨
の情報や実際の天気などとも関連づけ、日本付近では、天気は西から東へと変わって
いくことが多いことを天気の変わり方のきまりとしてまとめていった。
 気象庁や日本気象協会のホームページでは、雲の動きを動画で見ることもでき、的
確な情報を実際に見ることで、子どもたちの理解も深まったように思う。
(3)天気の変化の規則性から天気を予想する段階
 インターネットによる気象情報の収集については、パソコン室で行った。
 アドレスの打ち方や検索の仕方などを再確認し、インターネットを効果的に利用できるようにした。
 教科書に紹介してある気象庁や日本気象協会の他に、ヤン坊マー坊天気予報なども分かりやすく、子どもたちが利用していた。 
雲の画像に見入る子どもたち
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※ 参考ホームページ