「指導事例(本時 7/15)」

(1)本時のねらい
    新しい仲間に出会ったスイミーの喜びを読み取り、スイミーと小さな魚たちとの
   やりとりを想像して、演じることができる。
(2)展 開
学習活動・学習内容 指導上の工夫・支援
本時の学習のめあてを確認する。
 
小さな魚のきょうだいたちと出会ったスイミーの気持ちを考えよう。
スイミーが海の生き物たちを見て、元気になったことを想起する。

スイミーとそっくりの魚の兄弟を見つけたスイミーの気持ちを読み取る。
倒置法を普通の文に置き換え、2つの文を読み比べる。
さかだち文のほうが、見つけたという気持ちが強く伝わる。
さかだち文は、短くはっきりした感じがする。普通の文は、ていねいでくわしい感じ
  がする。

魚の兄弟を見つけたスイミーの気持ちをワークシートに書く。
信じられない。また、仲間に会えるなんて。
うれしいな。もうひとりぼっちじゃないよ。
うれしいけど、どうしてみんな岩かげでじっとしてるんだろう。
クラゲやいせえびのことを教えてあげて、いっしょに見に行きたいな。

赤い魚になって、スイミーの誘いに何と答えるか、やりとりを考えてワークシートに書く。
大きな魚におびえて、スイミーの誘いを断る弱気なタイプ
スイミーの誘いに興味を持ち、岩かげから出ようとする好奇心旺盛タイプ
スイミーといっしょに大きな魚をなんとかする方法を考えるタイプ
「そのとき」とは、どんなときか考えさせる。

文節カードを提示し、並べ替えしやすいように板書する。

・さかだち文
スイミーは見つけた、
スイミーのとそっくりの、
小さな魚のきょうだいたちを
・ふつうの文
スイミーは スイミーのと
そっくりの、小さな魚の
きょうだいたちを見つけた

兄弟を見つけた驚きや喜びが強く感じられるのはどちらの文か考えさせる。

スイミー「いつまでもそこに
    じっとしているわけ
    にはいかないよ。」
赤い魚 「       」
 場面の様子を理解した上で、赤い魚になって、言葉を考えているか。
岩かげにかくれる魚たちの気持ちと何とか考えようとするスイミーの強い意志をとらえさせる。




学習活動・学習内容 指導上の工夫・支援
スイミーと赤い魚の会話の場面を、役に分かれて、自分の考えた言葉も入れて演じる。
でも、ぼくたちは大きなまぐろがこわくてたまらないんだよ。だから、出られないよ。
そうだね。そんなにおもしろいものがあるのなら、見てみたいなあ。
よし。ぼくたちもどうしたら大きな魚を退治できるか考えるよ。

一生懸命考えているスイミーと仲間たちに応援のメッセージをふきだしに書く。
がんばれ。スイミーならきっといい考えを思いつくよ。
スイミー、仲間を説得して、みんなで海の底の冒険ができるといいね。
ペープサートを持って、スイミーと赤い魚になりきって、お話するように発表させる。



「教師」対「児童」や「児童」対「児童」でやりとりを演じる。



スイミーの友達になったつもりで自分の思いを素直に言葉で表現させる。



スイミーの気持ちや場面の様子を理解した上で、スイミーを応援する言葉を考えさせ、より深い読みとりをねらう。


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