この単元を通して、ものづくり活動の機会を学習の節目に取り入れてきた。
それは理科室の実験器具を使ったり廃材を利用したりした簡単な実験装置
である。学習したことを生かしてつくることと、学習に役立つような装置を自
分たちで工夫すること。それを条件として取り組ませてみた。つくった作品は
先生か友達に実験してみせる機会をできるだけもった。中には次の学習に
役立つようなつなぎのものづくり活動となったものもあった。そうした装置・作
品ができた時には、次の学習で生かす場を設けると効果的だ。紹介するだけ
でもよいと感じた。児童がその都度家からものづくりの道具を準備しなくても、
日頃から廃材などを少し集めて理科室に設置しておけば、学習したその場で
ちょっとしたものづくり活動が実施できるように思う。ただ、ものづくりが学習内
容をおさえた活動から離れていくことも予想されるので、特に活動の始めには
気を配って、目的を確認させるようにしたい。
金属のかさの変化はわずかなので、専用の実験器具を使用した。ここでは
アルコールランプの使用方法について特に押さえるようにした。その後のもの
づくり活動では、アルコールランプの使用も認めた。しかし、始めのうちはビー
カーの底に直接温度計をつけたままアルコールランプで水を温めたり、フイル
ムケースがビーカーの底に沈んだままの状態で火をかけようとしたり、誤った
火の使用をすることが多々あるので、例をあげては説明し正しい使用方法を
教えていくことも大切なことと考えている。 |
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