授業の実際2:植物の成長の条件
植物の成長の条件を予想させたところ、全員が水はもちろんのこと、日光や肥料も必要だとした。これまでの栽培活動の経験から容易に予想ができたのであろう。
文献によると風通しや広さ、温度などの条件について調べている実践もあるが、ここでは、日光や肥料と植物の成長の違いを調べていった。
(1)肥料と植物の成長について
(2)日光と植物の成長について
同じくらいに育ったインゲンマメの苗を、鉢に植え替え、一方は右中央の写真のように、遮光ネットの下へ、もう一方は日当たりのよいところに置いた。
どちらも毎日水を与え、1週間に一回、肥料を溶かした水を与えた。
約3週間後には、右下の写真のようになり、茎の太さや長さなどに顕著な違いが見られた。
どちらの実験も5月12日から6月6日まで観察を続け、気づいたことを絵や文章でノートに記録していった。
観察の視点としては、葉の数や大きさ、色、茎の長さや太さ、色などに着目させた。
ここでは、ノートへの記録から、「観察・実験の技能・表現」についての評価を行った。
同じくらいに育ったインゲンマメの苗を、鉢に植え替え、どちらも日当たりのよいところに置いた。
毎日水を与えるが、一方には、1週間に一回、肥料を溶かした水を与えた。
約3週間後には、右の写真のようになり、葉の枚数や色などに顕著な成長の違いが見られた。
観察・実験の技能・表現:
Aと判断した子の例 |
Bと判断した子の例 |
Cと判断した子に対する手だて |
継続的に観察を続け、葉の数や大きさ、茎の長さや太さなどの記録ができ、気づいたことが表現できている。 |
継続的に観察を続け、葉の数や大きさ、茎の長さや太さなどの記録ができている。 |
どこを見て記録をしたらよいかわからない子に対しては、実物を見ながら、観察の視点(葉の数・大きさ・色、茎の長さ・太さ・色など)に照らし、成長の違いに着目できるよう、支援した。
継続的に観察のできない子に対しては、友達と誘い合って観察に行かせたり、毎日の記録を教師が確認したりした。また、見つけた成長の違いを共に確認し合った。 |
植物の成長の条件を、実験の条件を統一してしらべ、記録することができる。